2014年1月19日日曜日

Dynabook Ubuntu AZとNexus7を連携させる

Nexus7と一緒に持ち歩いて相性のいいマシンはなんだろう。
そもそもNexus7でほとんどのことができてしまうので、他のマシンを持ち歩くことはかなり少なくなってしまったが、それでも、やはりNexusではやりきれないことも多い。
例えば、自分の場合は職場のホームページ(ブログ)の更新をするにはワードプレスを用いる。
NexusではPuffinを使えば何とかワードプレスの写真をアップロードして文章を入力するに至るが、スクロールしたり、改行したりする作業が何ともやりにくい。
この作業はヒューレットパッカードのネットブックを使ってもなかなか軽快に作業できない。
そうなるとデスクトップパソコンにしがみつくしかないのだが、意外にもこの難しめの作業をDynabook Ubuntu AZが比較的快適にこなしてくれるのだ。

グーグルクローンを起動させて、ワードプレスを使用すると、デスクトップパソコンとほとんど遜色なく作業をしてくれる。

また、やはりリブレオフィスの全ての機能を使うことができて、レイアウトの乱れが後で全くないのはいい。

GIMPで写真の加工をしたり、geditで長文やプログラムを書いたりするのも、Nexusより優れている。

大きくて打ちやすいキーボード。なかなか長持ちするバッテリー。そこそこ速い動作。
Nexusを使ってみた後ではもっさりして使えないかと思ったが、逆に改めて良さを感じている。

そこで、次のようにNexusと連携させてみた。

1 Nexusに「テザリングON/OFF」をインストールする。
 そうすると、ポケットWifiの様にボタン一つでテザリングできるようになって便利。

2 Dynabook Ubuntu AZでNexusのWifiに入る。
 自分は普段はドロップボックスに必要なファイルを入れているが、AZではドロップボックスのソフトは動作しない。そこで、AZではUbuntu oneが使用できるように準備しておく。

3 Nexus上から編集したいファイル(主にオフィス系ファイル)をESファイルエクスプローラーで選ぶ。このファイラーでドロップボックス上のファイルを読みに行って、Ubuntu oneに貼り付ける。※ESファイルエクスプローラーでこの二つのクラウドサービスを予め登録しておく。

4 AZにはコピーされた内容が反映されているので、そのまま編集して上書きしたり、別名保存する。

5 編集が終わったら、NexusのESファイルエクスプローラーで、先ほどの逆(Ubuntu oneからドロップボックスへ)を行う。

これらの作業はAZのブラウザを使ってドロップボックスにアクセスすれば同様のことができるのだが、ブラウザ経由でのファイルのダウンロードとアップロードが何とももっさりしていて使いにくく感じていた。
上記のやりかただと、よく使うNexusで編集したいファイルを選べるので比較的作業がスムーズに感じた。
 自宅や職場にいる場合は、自分のデスクトップのパソコンの電源をつけた状態にし、ドロップボックスのフォルダそのものを共有にしておけば、Dynabook Ubuntu AZからはLANのファイルに自由に入れるので、ドロップボックスを使えているようなものだ。
 Nexusは常時ネットに繋がっているので、ドロップボックスにファイルを転送してしまえばファイルのやりとりは問題ない。
 他にも、ありがたいことに、二つのマシンをケーブルに繋いでしまえば、Nexusは丸ごとマウントされるので、大きなサイズのデータのやりとりにも困ることはない。
 Dynabook Ubuntu AZについているSDカードリーダーにもアクセスできるので、デジカメで撮った写真や動画などをNexusに転送するのもスムーズである。そしてついでにAZはNexusの予備バッテリーにもなる。

 作業していて一番快適だったのは、Nexusのカメラで書類をスキャンしておいて、出かけた先でそれを参照しながらAZでリブレオフィスを使用することだ。本当に書類をパラパラめくるかのように、スキャン資料を見ながら文書を打ち込めることは本当にありがたい。Nexusの高解像度の画面が実現してくれたことだろう。
 また、AZでできた書類を印刷してそれを参照しながら作業したい時も、印刷する代わりにUbuntu oneに保存してしまえば(PDFファイルにすると更にきれい)、それをNexusで参照しながらAZで新たに作業ができる。まるで、Nexusが擬似的な紙になってくれるのだ。

 ネットワークに強く、マルチメディアをスムーズに扱えるNexusと、地味にOffice系のソフトが手堅く動作してくれるこの二つのマシンの組み合わせは、今後、かなりやみつきになるだろう。

2014年1月11日土曜日

Nexus7でワードプロセッサー

機能制限のないきちんとしたワープロを300gで持ち歩けたらすごいに違いない。
現在、Androidでは無料でAndroOpenOfficeが提供されており、これに注目している人はきっと多いだろう。
PDAでワープロを扱ったことがある人なら、パソコンに移動した時に崩れているレイアウトにがっかりした経験を少なからず持っているはずだ。
パソコンで苦労して整えた書類やエクセルの関数などをPDAで編集して台無しにしてしまう喪失感はモバイル意欲を減退させる。
しかし、ケータイの小さな画面ではとても表示しきれなかった、この機能制限のないワープロ「AndroOpenOffice」を、Nexus7の高画質液晶で快適に使用できるのだろうか。
結果的に言うと、まだ実用段階ではないが、部分的に使うことができると言える。
まず第一に、メニューの表示はパソコンと同様であるために、指で操作してもタップしきれる範囲でない。
そのために、ペンも使ってみたが、最近の液晶は感圧式では無いので、ペン先が太く、緻密な作業ができず、ほとんどのメニューの実行はかなり難しい。
また、突然終了することもまだ多く、安定して使い続けることができない。
ひょっとしたらと思って、Bluetoothのマウスを接続してみると、タブレットに矢印が登場。(常時表示されるとは、知らなかった。)
これで、メニューについてはパソコンと同様に操作できるようになった。
喜び勇んで、罫線を引いてみると、おや、何も描画されていない。
しかし、何かオブジェクトがありそうなので、色々触ってみると、どうやら透明な罫線を引いた様で、表のプロパティーを何とか表示させて後から線を太くすると、表示されることがわかった。
なぜ、デフォルトで透明な罫線を引くことになるのか。
よくわからないが、一応、罫線が引けた。
喜んで操作を続けると、突然終了。。。
マウスなしでは操作できないモバイルワープロ。
そして落ちる。
喉から手が出るほど使いたいソフトだが、今はこれが限界の様だ。
使用用途としては、落ちるまえに、odtファイルをdocファイルに変換したり、pdfファイルにエクスポートすると、普段使用しているファイルを、他のソフトで編集したり、レイアウトの崩れなく読めたりするので、そこをうまく活かすべきだろう。今までは、その作業をわざわざパソコンを立ち上げて変換していたので、それが単体で同等のレベルでできるようになっただけでも、一歩前進である。
タブレット上で、クイックオフィスとグーグルドライブはとても似ているが同じソフトではなく、クイックオフィスの方が機能が上だ。グーグルドライブというソフトにワープロと表計算の機能がついているが、こちらは貧弱バージョンということを念頭に入れておく。
クイックオフィスは無料でありながら、機能が豊富で、罫線の表の結合までできるようになったので、現在は単体では最も優秀だと感じている。だが、ファイルの保存場所は基本的にグーグルドライブで、Dropboxには対応していない。自分がパソコン側で使用する時は、ubuntuなので、グーグルドライブにアクセスするにはブラウザ経由でしか連携できない。ブラウザ側のワードはクイックオフィスよりも機能が貧弱の様で、まともに使えない。
そこで、クイックオフィスを使用するときに、タブレット側で新規作成の場合は、一旦タブレットの本体のどこかに保存してから、「共有」ボタンを押して、ドロップボックスの任意のフォルダーにも送るようにする。(この場合、拡張子はdocxとなり、docやodtは選べないようだ。)
次から編集する時や、すでに作られた文書を編集する時は、ドロップボックスのソフトを開いてそこからクイックオフィスで編集するようにすると、
タブレットでクイックオフィス←ドロップボックス→パソコンでリブレオフィス
という連携ができるようになり、ubuntu側ではドロップボックスを使って、クイックオフィスで作成した文書をリブレオフィスで機能制限なく編集することができる。
クイックオフィスで新規作成した文書のページレイアウトは余白が大きかったり、A4でなかったり、フォント情報がよくわからなかったりする。
だから、リブレオフィスでよく使用するテンプレートをubuntuのリブレオフィスで作成してネクサスのメモリーの中に数種類入れておけば、いつも使っている書式を読みこみながら起動させることができる。
編集したら、本体に別名で保存し、その共有をドロップボックスの任意の場所に投げ込めば良い。
次からはドロップボックスから編集したり、パソコン側から自由に編集し続けることができる。
そんな訳で、まだちょっとした手間はかかるものの、手のひらワードプロセッサが実用段階に来たかと思う。Nexus単体しかない時でも、何とかワープロの使用にたどり着きそうだ。

2013年12月20日金曜日

合体ロボは使えるか?

PDAに外付けキーボード。
今まで何度もこの組み合わせをしてきた。
ザウルスポケットには純正の外付けキーボードがあり、ゴム製の軽いキーボードではあったが、ブラインドタッチも可能で非常に打ちやすいものだった。さすがシャープと思ったがNetWalkerでも同じキーボードで良かったのに。
その後にPalmでも使った。こちらは4つに折り畳める画期的なデザインだった。ATOKも動いたのでかなりのテキスト入力マシンになった。
使い始めるとPDAに外付キーボードは理想的な組み合わせなのだが、残念ながら持ち歩く割には使用頻度が少ないのである。
理由は2つ。
一つはテーブルが必要になること。モバイルシーンでテーブルが使えるなら、それはモバイルシーンとは言わないと私は思う。モバイルは立っていたり、椅子しかない状態だったり、場合によっては歩いていることさえある。もしもテーブルがあったとしたら、私の場合は外付キーボードではなく、もう一つキーボード搭載のサブマシンを鞄から取り出してそちらを使うことのほうが多かったのだ。その当時のPDAは画面が小さかったためにモバギなどのマシンを使ったほうが座った状態から画面を見やすかったのである。
もう一つの理由は、使おうと思った時に外付キーボードが常に近くにあるわけではなかったこと。外付キーボードはウェアラブルではない。PDAのように常に持っている訳ではなく、わざわざキーボードを取りに行ってまで外付キーボードを使う必要がなかったのある。講演会などで、テーブルがあるので外付キーボードを接続して記録をとろうとしたことがあったが、キーボードはカチャカチャと音が出るので周囲に迷惑になることもある。ペンタッチで静かに使う分には迷惑にならないので、もっぱらグラフィティーを駆使して速記していたものだ。
そんな中から、合体ロボは使えないというイメージを持っていった。
自分は二度と外付キーボードは使わないだろうと思っていた。
さて、Nexus7には、マグレックス社のMK5000という外付キーボードがある。どう見ても純正としか思えないようなデザインで普段はケースとして使えて、一体化する。
Nexus7を購入する時に保護シートが欲しかったのだが、本体を保護するカバーも欲しかった。革製のケースも購入するとそれなりの値段になるのなら、いっそのことキーボードと一緒に保護シートも購入してしまえと、買ってしまった。買ってから、こんなことをしたらLife Touch NOTEが棺桶に行ってしまうのではないかと思いながらも、やはり本体を保護するケースとしても使ってみることとした。
このキーボードはグーグル日本語入力でないと不具合が起きる。もともと自分はグーグル日本語入力を気に入って使っていたので問題なし。
キーボード一つ一つの作りは悪くない。十分にブラインドタッチが可能だが、スペースキーを右の親指で押すと、丁度本体と挟むためにとびだしている突起物に指があたって心地よくない。また、LifeTouchとはちがって、キーボードには(漢字)キーがない。IMEの切り替えのためには画面左下の(あa)の表示をいちいちタップしなければならない。しかもこの表示、文字が入力できる場面でもなかなか現れてくれないことがあり、かなりのマイナスポイントだ。また、傾斜を調整することが全くできないので、いつの間にか自分の首を縮めて自分が傾斜に合わせて姿勢を変えてしまい、けっこう疲れることがわかった。これを軽減するには画面の明るさを最大にして斜めから見ても見やすいようにすること、エディタの表示ポイントを上げることだろう。
Jotaテキストエディタでプログラムを打つ時にもキーボードがないと打てない記号などが出てくる。Nexusでプログラムを入力する作業をするならあったほうがいいだろう。
Bluetoothでの接続も慣れるとスムーズにいく。
また、一度充電すると2ヶ月ほど電池が持つらしい。
いつ充電したのか忘れてしまうほどだ。
持ち歩く時に合体しておくと、立ち歩きながら2つを貝の様に剥がしてキーボードを再度鞄の中にしまってNexus7をポケットにいれている自分がいる。
ならば、最初から別々の方が良かっただろうと、別々にして持ち運ぶ。
それならケースの役割果たさないでしょうと思うが、今ではキーボードは単体で主に鞄の中に入れるようになってしまった。
合体ロボのキーボード。
やはり扱いが微妙だ。
あればやはりそれなりに活躍してくれる。
全く使えないわけでもない。
使い方によっては大きく便利になるだろうが、自分の場合は、得意のサブマシンを登場させることになりそうだ。

2013年11月27日水曜日

Nexusのサイズ

Nexus7を購入する前に、最も考えたのがそのサイズだ。
縦は200mm、横114mmという、ケータイでもなくタブレットでもないサイズ。
ケータイの様に持ち歩き、パソコンの様に使うとかいわれたNetWalkerではかなり残念な思いをした。
結局、ケータイの様にも使えず、パソコンの様にも使えない、帯に長く、タスキに短いというケースだった。
NetWalkerは結局、NetWalkerの様に使う状況にしかならず、ケータイもパソコンも必要になった。
Nexusはケータイとパソコンの両方の能力を発揮してどちらにも使えるマルチタイプになるのだろうか。

まずは、ケータイの様に常時持ち歩くためには鞄に入れたり、手に持つだけではなくて、一時的にであってもポケットに入らなくてはならない。
2013年版Nexusは幅が更に狭くなって114mmまで削っている。
購入する前には差金で長さをイメージして自宅にある自分のあらゆるポケットの幅を測ってみた。
驚いたことに、ジーンズの後ろポケットにも入る幅である。
なるべく手で持つこととしても、両手で何かを作業しなければならない時に一時的にポケットには入るようだ。
また、重さも通信機能を持ったNexusがほぼ300g。
かなり初期のザウルスがこの重量だったので、これもギリギリ合格点。
ポケットに入れて持ち運ぶ端末としては恐らく最大のサイズだろう。
そして、薄さが9mm以下。
いつかポケットに入れて割ってしまうのではないかと思ったが、実際に購入してみると、この本体は柔軟性があって、ねじってみると意外にも、ぐにゅっとねじれてしまうことがわかった。
この柔軟性のおかげでおそらくはそう簡単には割れたりはしないのだろう。
実際に使用してみると、冬期は特にポケットのついたコートを使用している。少しだけはみ出すことが多いが、ポケットにはなんとか入ってくれるのがありがたい。
どうやらギリギリのウェアラブルコンピュータのようだが、実際に動くソフトはスマホと同じアプリ。
ケータイよりも苦労して持ち運んで、パソコンのソフトが使えるわけではなく、実際に動くのはスマホと同じアプリである。ここがNetWalkerとは異なる。Nexusを持ち運ぶアドバンテージは何なのか。

使用してすぐに感激したことは、この驚くべき視認性だ。
今まで、A4で作成したワード文書やPDFファイルを参照する時にはスクロールは必ず必要で、動作ももっさりしていた。
だから、重要な書類は必ず紙でプリントアウトしないと仕事ではとても使えるレベルではなかった。
しかし、このNexusでは、CPUの速さと、デスクトップPCと同様の解像度のディスプレイのおかげで、ちょうど縦長に持った時にA4の文書がスクロールなしで、素早く、すっぽりそのまま表示される。
それも米粒のように小さな文字で表示されているわけではなく、十分に読めるサイズだ。
コントラストもはっきりしているので非常に見やすい。
紙の書類を持ち歩かないようにしようと思ったことは今まで何度もあったが、それを補うほどのマシンが存在しなくて、今までは難しかった。
しかし、ついに、紙の視認性を超えた道具が現れたのではないかと、人類の歴史に照らし合わせて思うほどだ。
Nexus7は単にケータイ、パソコンと比べるだけでなく、人類が長く使用してきた紙を超えた存在なのかと感じさせる。

この、高速なCPUと、大きく緻密な解像度のディスプレイを使用することで、スマホと同じアプリしか使えなかったとしても、まるで別な物の様に使い勝手が良くなっている。
スマホでのワープロや表計算はほとんど使用していなかったが、今はかなりの頻度で実用レベルになっている。
ネットの情報も驚くほどわかりやすく目にとびこんでくる。ケータイは本当に使わなくなり、パソコンは、パソコンでしかできないことをする時のみ使用しているほどだ。

Nexusについているカメラはネット上ではあまり評判が良くないようだが、PDAについている記録用カメラとしては充分な性能で、特に、接写が問題なく、非常に綺麗に撮れるので、自分にとって夢のような状況が生まれている。
それは、A4ファイルの書類をカメラでスキャンして、それをそのままそのマシンで持ち歩くということだ。
今までのマシンでも同様のことは可能ではあったが、解像度が低かったり、接写モードが貧弱でボヤケてしまったり、写真を表示するのに時間がかかったりで、なかなか使えなかった。一時的に使ってみたiPadでもできたが、あちらはポケットには入らないので、紙を持ち運ぶほうが楽。
このマシンでは全てクリアしたのだ。

写真ファイルを見ながら、「見ながらメモ」に気づいたことをメモしていると、このソフトには重要な内容が詰まっていく。
他のワープロソフト等を使用する時にこの見ながらメモを参照して更に新しい書類を作成していく。
電車の通勤時やちょっとした待ち時間にも書類に目を通す時間ができる。
ワープロソフトで作成した文書はリアルタイムでドロップボックスに保存されている。
職場のパソコンを立ち上げて、目的のファイルを立ち上げると後は一部の体裁を整えればほぼ書類は完成する。
自宅にあるヒューレットパッカードのプリンタでは直接印刷もできる。
初期のザウルスがパソコンに頼らずに、赤外線通信等で直接プリンタを動かして印刷できていた。あの頃の古き良き時代のPDAマシンが、最先端の技術を結集して蘇ったかのようだ。
「ライバルは紙とペン」と称して紙とペンよりも長い時代を生きられなかったPalmが成し遂げられなかった目標を、Nexus7は達成できるのかもしれないと、うれしい気分でいる。

公衆電話とポケベルとザウルス

その昔、ポケベルというものがあった。
今もあるのかな?
ふと思い出した時、使いたくなってしまう。
今から30年ほど前には、とにかくピーピーなるポケットベルというものがあった。
自分に何かの連絡があった時に、主に家族や会社の誰かが呼び出して、要件は何だかわからないが、どこか公衆電話を使って連絡せい!というものだった。
身近な電話を頭を下げて借りたり、公衆電話へ行って、連絡してみると緊急の要件が入ってきて、そこから対応した。
自分自身が使い始めたのは、だた単にピーピー言う物ではなく、わずかにディスプレイがついていて、ほんのわずかなメッセージを相手に伝えることができるものだった。
転送手段は、プッシュフォンの数字を打つことで相手に伝わる物だった。
それまでは、お互いに公衆電話を使っている者どうしは連絡する手段がなかったが、公衆電話からお互いにポケベルへ送信して、苦しいながらも連絡がとれるようになった。
これが特に女子高生にブレイクしてしまい、高速でプッシュフォンを連打する子が大勢いた。
そんな現象があちこちで出てきて、公衆電話に長蛇の列が出た時代があった。

私は女子高生に混ざる気はなかったが、ポケベルを便利に使っていた。
自宅の留守電に何かメッセージが入ると転送されるようにすると、車を運転している時にも、次にコンビニが見えた時に公衆電話に行き、留守電の内容を確認した。
そうすると、修理中の○○○が修理完了したのでとりに来て下さいとの連絡だったりしたので、自宅に帰る最中にショップによることができた。
ポケベルがなかったら、一旦家に帰って留守電を聞いてから再度、車の運転をしてショップへ出かけなおさないといけない。
これが、夜だったら、次の日ということにもなる。

また、自分から妻に緊急の連絡をする際にも、定型文をポケベルに入れておいて、ポケベルのスピーカーから発信されるプッシュ音を受話器に聞かせてすぐに要件を送ることができた。
ザウルスのメモ帳にも、ポケベルに登録しきれない定型文をメモ帳にたくさんいれておけば、その数字を見ながら相手に要件を送信することができた。
ザウルスと、ポケベルと、テレフォンカードがあると、安価でかなりのことができたのだ。
私はまたこんなノスタルジックな時代に戻ってもいいのかなと思う。

会うこともできない相手に自分の気持ちを伝えるということは本当は容易なことであってはいけない。
本来は遠路はるばる足を運んで、相手の顔を見て、心に浮かぶだけの言葉を相手に伝えるのが本来の姿かと思う。
しかし、現代はあまりに通信手段が安易に手に入り、そのありがたみや伝えることの困難さを実感できない。

さて、手元にはフリーのSIMカードの入ったNexus7がある。
050発信もできるようにしたので、これはテレフォンカードや公衆電話も兼ねている。
パソコン通信ではフォーラムで発言してから返答を頂けるまでに数日かかったが、今ではすぐに調べたいことが出てくるインターネットがいつでもどこでも使える。

私は自分が使っている道具を他の最新の危機と比較したいとはあまり思わない。
どれもすごいことは間違いないからだ。
ただ、そんな中でも特筆すべきはこのSIMフリーの月額980円と、050番号の月々料金300円は、30年前のポケベルとテレフォンカードの使用料金とほぼ同じか、メールやLINEをうまく使うと、ともすると安く抑えられるくらいのコストであるということである。
まさか、この価格帯でこれだけの環境が実現するとは想像さえしなかった。
そう考えると、今の環境は凄まじく恵まれている。
ケータイなくてもいいじゃない。
来年からはケータイのない一年を(とはいえ、Nexus7がケータイになってしまっているが、、、)送ってみようと思う今日この頃である。

2013年11月24日日曜日

哀愁のSIMフリー

Nexus7を購入して、SIMカードを自分で設定することとなった。
利用したSIMカードはOCNのモバイルONEというサービス。
今までほとんどSIMカードには関心がなかったために、自分の中にはまるで情報がない。
050番号を月額300円で利用できるパックになっているカードも売られていたが、それと比べてどちらが良いのか自分にはよく理解できない。
普通、電話の利用のためには初期費用など必要な物がありそうなのだが、いったいどうなっているのか?
ショップの詳しい人にあれこれ聞きまくってようやく少し分かる。
何のことはない、どちらも同じ物で、050番号が欲しければアプリで落とせばいいだけとのことで、それはNexus7でもできてしまうようだ。

自宅に帰ってきてマニュアルの通りにセットアップ。
昔、Windows95でPCカードを認識させてダイヤルアップでインターネットにつないでいた頃の難しさに比べたら、随分と簡単になったもので、やってみれば、そんなに難しいものではなかった。
ただ、パソコンをほとんど操作した人がない人であれば、ちょっと手を出しにくいものかもしれない。

初日にSIMカードが認識して、docomo回線でも快適に使えることが分かると、後は無線LANで使い続けていた自分。
3日ほど経って、どうやらWi-Fi以外では繋がっていないことに気づく。
原因は何だろう。
ネットで色々検索してみると、アップデートの問題だの、初期不良の可能性があるだの、色々と不安になる。
この間、フルリセットかけること3回、結局、つながらない。
症状としては、SIMカードは認識して一時的にネットワークにつながったかと見えるが結局繋がらず、また接続し直す動き、これを40秒ほどの感覚で繰り返すが、一向にネットにはつながらない状況。

これはNexus7の問題なのか、SIMの問題なのか、OCNのサービスの問題なのか、それともやはり自分の設定の問題なのか。
通常のケータイであれば、購入したショップに持っていけば購入直後の問題なので、当然保証してもらえるはずだが、NexusとSIMとOCNのサービスを組み合わせて使おうとしたのは自分なので、自己責任といえば自己責任かもしれない。

とはいえ、幸いどちらも購入したのは同じパソコンショップだったので、保証書を持ってショップまで行く。
初期不良かどうか調べてもらうにも2ヶ月待ちとかいう情報をネットで知っていたので、かなりゲッソリした気分だった。

ショップの詳しい店員も首を傾げる。
この症状は見たことがないですね。
同意。
で、こちらから頼んでみる。
このSIMフリーのカードを他のSIMフリー対応のケータイなどに刺していただけますか?
うれしいことにやってくれる。
相手側では認識して使える準備ができた様子。

他のSIMフリーのカードをこちらのNexus7に刺してみてもらえませんか?
うれしいことに、これもやってくれる。
EmobileのSIMカードがNexusで動いた。

どちらも、正常に動作している様子。
OCNに連絡してつないでくれる。
そうすると、パスワードが異なると言われる。
認証パスワードは初期値で設定されていた。
しかし、設定後に、わかりにくいパスワードでいるのはいやだなと思って、すぐに変更したことを思い出した。
自分は変更前のパスワードも試したし、変更後のパスワードも試したが、いずれもうまくいかなかった。
設定直後に変更をかけたために、何か不具合がおきていたのかもしれない。
電話口で、お互いに最初に設定されていたパスワードにもどすと、ようやくインターネットにつながった。
これは、自分には解決できないことだった。
まさか、こんなところに落とし穴があったとは思わなかった。
IDやパスワードは自分のわかりやすいものにすぐに変更してしまう習慣があったので、そんなところからきた不具合だったようだ。
SIMフリーであるということは、こういう、今までにはなかった不具合も自分で乗り越えていくガッツも必要(?)のようだ。
長時間親身になって対応してくれたショップの店員には感謝することしきりである。

まともに使えるようになるまでに1週間ほどかかってしまったが、単体でネットに繋がるようになってからのNexus7は、更に、恐ろしく便利な状態である。
基本的には今までのケータイやLifeTouchNOTEでやってきたこととほぼ同じなのだが、ハードウェアーが変わると随分と使い勝手が変わるものだ。
それはまた次回書こうと思う。

親指ローマ字入力

かつてのザウルスがキーボードを持ち始めた頃に、本体を両手で持って親指でローマ字入力していく入力方法が、モバイルシーンではかなり速く入力できると感じていた。
当時はもっさりと動いていたリナザウB500を持っていたが、テキストエディタを突っ立った状態で無限に書き続けることができるのが非常に良く、暫く使っていた。
独自に通信機器のついたPDAは使っていなかったと思ったが、そういえば、P-inコンパクトという、コンパクトフラッシュカードサイズの通信カードがあり、それを上部に刺したままメールやインターネット程度であれば使うことができていた。パケット定額ではなく、通信時間で料金が加算されていくが、今の定額よりもはるかに安く使えていたと思う。
自宅に帰るとそれを無線LANカードにつけかえて、なかなか便利に使えていた。
親指ローマ字入力のPDAで自分が使っていたマシンといえばCLIE UX50もあった。
こちらはATOKで、キーボードにバックライトまでついていたので、ベッドに入ってから寝ながら入力することさえ可能だった。
手書き認識、ソフトウェアーキーボード、グラフィティー、親指ローマ字入力、ケータイ入力、そしてフルキーボードを搭載したサブマシンなど、それぞれのマシンが凌ぎを削っていた中、ポケットにも入るサイズで立ったままかなりの速度で入力できる親指ローマ字入力は、PDAの入力方法ではやはり今日も最も優れた方法だと私は感じている。
その後Windowsモバイルケータイも使ったが、入力方法はこの親指プチプチキーボードの機種を使っていた。非常に細かいキーボードだったが、それでもかなり速く文章を作ることができた。
しかし、キーボードを持たないケータイやタブレットが普及してしまい、かつての快適な親指ローマ字入力を快適に実現する機種は壊滅してしまった。
NetWalkerがそこを覆すのかと思ったが、これはテキスト入力マシンにはならず、残念だが論外だった。

しかし、今回、たまたまケータイの契約更新で次の機種を考えている時に、SIMフリーというキーワードに惹かれて、ケータイではなく、アンドロオープンオフィスを携帯できそうなNexus7を手に取り、何の気なしにテキストを入力してみた。
画面に現れたソフトウェアーQWERTYキーボードを見て、反射的に縦型に持って入力してみる。
あれ?
あまりに処理が速くて反応がいいせいか予想以上にミスタッチなく入力できる。
もう一度、自分が出来るだけのスピードで打ってみる。
マシンはきちんと反応している。
この大きさ、この反応の良さ、これはソフトウェアーキーボードでありながら、親指ローマ字入力するのに最適なマシンであることを感じる。
いや、むしろ、Nexusによるソフトウェアーキーボードだからこそ出せる速度なのかもしれない。
もっとも、これは縦型に持った時のみであって、横にするとiPadとさして変わらない中途半端な距離感のあるキーボードになる。Nexus7はぜひ、縦型でローマ字入力をしてその真価を感じてほしい。
まさか、自分がこんなヒットの仕方をするとは思わなかった。
Nexus7は、予想もしない、モバイルシーンでのテキスト入力が非常に優れたツールだ。
これ以上の速度は他の同様の機種ではきっと出せないだろうと思う。