2013年12月20日金曜日

合体ロボは使えるか?

PDAに外付けキーボード。
今まで何度もこの組み合わせをしてきた。
ザウルスポケットには純正の外付けキーボードがあり、ゴム製の軽いキーボードではあったが、ブラインドタッチも可能で非常に打ちやすいものだった。さすがシャープと思ったがNetWalkerでも同じキーボードで良かったのに。
その後にPalmでも使った。こちらは4つに折り畳める画期的なデザインだった。ATOKも動いたのでかなりのテキスト入力マシンになった。
使い始めるとPDAに外付キーボードは理想的な組み合わせなのだが、残念ながら持ち歩く割には使用頻度が少ないのである。
理由は2つ。
一つはテーブルが必要になること。モバイルシーンでテーブルが使えるなら、それはモバイルシーンとは言わないと私は思う。モバイルは立っていたり、椅子しかない状態だったり、場合によっては歩いていることさえある。もしもテーブルがあったとしたら、私の場合は外付キーボードではなく、もう一つキーボード搭載のサブマシンを鞄から取り出してそちらを使うことのほうが多かったのだ。その当時のPDAは画面が小さかったためにモバギなどのマシンを使ったほうが座った状態から画面を見やすかったのである。
もう一つの理由は、使おうと思った時に外付キーボードが常に近くにあるわけではなかったこと。外付キーボードはウェアラブルではない。PDAのように常に持っている訳ではなく、わざわざキーボードを取りに行ってまで外付キーボードを使う必要がなかったのある。講演会などで、テーブルがあるので外付キーボードを接続して記録をとろうとしたことがあったが、キーボードはカチャカチャと音が出るので周囲に迷惑になることもある。ペンタッチで静かに使う分には迷惑にならないので、もっぱらグラフィティーを駆使して速記していたものだ。
そんな中から、合体ロボは使えないというイメージを持っていった。
自分は二度と外付キーボードは使わないだろうと思っていた。
さて、Nexus7には、マグレックス社のMK5000という外付キーボードがある。どう見ても純正としか思えないようなデザインで普段はケースとして使えて、一体化する。
Nexus7を購入する時に保護シートが欲しかったのだが、本体を保護するカバーも欲しかった。革製のケースも購入するとそれなりの値段になるのなら、いっそのことキーボードと一緒に保護シートも購入してしまえと、買ってしまった。買ってから、こんなことをしたらLife Touch NOTEが棺桶に行ってしまうのではないかと思いながらも、やはり本体を保護するケースとしても使ってみることとした。
このキーボードはグーグル日本語入力でないと不具合が起きる。もともと自分はグーグル日本語入力を気に入って使っていたので問題なし。
キーボード一つ一つの作りは悪くない。十分にブラインドタッチが可能だが、スペースキーを右の親指で押すと、丁度本体と挟むためにとびだしている突起物に指があたって心地よくない。また、LifeTouchとはちがって、キーボードには(漢字)キーがない。IMEの切り替えのためには画面左下の(あa)の表示をいちいちタップしなければならない。しかもこの表示、文字が入力できる場面でもなかなか現れてくれないことがあり、かなりのマイナスポイントだ。また、傾斜を調整することが全くできないので、いつの間にか自分の首を縮めて自分が傾斜に合わせて姿勢を変えてしまい、けっこう疲れることがわかった。これを軽減するには画面の明るさを最大にして斜めから見ても見やすいようにすること、エディタの表示ポイントを上げることだろう。
Jotaテキストエディタでプログラムを打つ時にもキーボードがないと打てない記号などが出てくる。Nexusでプログラムを入力する作業をするならあったほうがいいだろう。
Bluetoothでの接続も慣れるとスムーズにいく。
また、一度充電すると2ヶ月ほど電池が持つらしい。
いつ充電したのか忘れてしまうほどだ。
持ち歩く時に合体しておくと、立ち歩きながら2つを貝の様に剥がしてキーボードを再度鞄の中にしまってNexus7をポケットにいれている自分がいる。
ならば、最初から別々の方が良かっただろうと、別々にして持ち運ぶ。
それならケースの役割果たさないでしょうと思うが、今ではキーボードは単体で主に鞄の中に入れるようになってしまった。
合体ロボのキーボード。
やはり扱いが微妙だ。
あればやはりそれなりに活躍してくれる。
全く使えないわけでもない。
使い方によっては大きく便利になるだろうが、自分の場合は、得意のサブマシンを登場させることになりそうだ。