2014年8月1日金曜日

Dynabook AZ Ubuntu14.04にひっちゃかめっちゃか

何の不自由もなくUbuntu13.04のまま使い続けいていたDynabookAZ。
以前に一度13.10を入れてはみたものの、無線LANがうまく動作しなかったので、結局元にもどして使っていた。

ロングリリース版の14.04が出たので、ここらで再度入れてみようと思い至った。
今まで動作しなかった新しいソフトが動くかもしれない。
今までの不具合が修正されているかもしれない。
ハードウェアーのスペックはもともとなかなか高いので、どうしても期待してしまう。

いつも通り難なくインストール。
ひょっとしたらと思って、何もせず、まずFirefoxでYoutube視聴してみる。
お。少し重いが許容範囲以内で、いきなり音も出て再生。
これはいけると思って、言語サポートやアップデートなどやってみるが、途中でエラーが発生して何度やってもその先進まない。
フラッシュがうまく動くとなると、ブラウザ上でのかなりの作業が可能になるはず。
ブログを更新したり、グーグルドライブを扱ったり、用途は多い。
しかし、日本語化さえできない状況。何とも悔しい。

仕方がなく、元々使っていた13.10に戻す作業を開始。
インストール終了。
ここで、あれこれソフトを入れて設定などした。
日本語化もできる。
ところが、アップデートしようとすると、新しいディストリに変えるように言われる。
今まで新しいディストリにしようとしてもさせてうまくできないことが多かったが、今回だけはスイスイとアップグレード終了。
念願の13.10で無線LANも使える状態。
一応うれしくなって、これで、アップデートして使おうとしたら、またしてもアップグレードを要求される。
あれ? と思いながらもアップグレードに成功して再び14.04に戻ってくる。

まあ、日本語化できて、14.04使えるならいいかと思ったが、途中で色々いじくったせいか、フラッシュは動作しない。おまけにグーグルクローンで文字入力できない。かなり致命的な状況だ。

正直、ここまでに恐ろしく時間を費やしてしまった。
私の目的はこれをいじくることではなくて、これを使って本当に日常の仕事をこなしていくことだ。
ちょっとでも快適になればと思って時間のある時に設定すれば忙しいときに時間を稼げる。
そんな思いでいじったのが、えらい遠回りをしてしまった。
しかも、けっこう頼りにしていたAZ、ほとんど使えなくなってしまった。

後の手段としては今回入れたバージョンよりも古い物を試すこと。
実は今まで12.04をパスしていた。
Unityが嫌いだったからだ。
これはロングリリース版だからアップデートくらいさせてくれるだろうと、改めてイメージをダウンしてインストール。
ああ、このケーブルでつなぐ作業、いったい、何度やっただろうか、、、

インストール直後、ひょっとしたらと思ってFirefoxでYoutubeを視聴してみる。
再生できた。音も出る。
言語サポートでの日本語化、アップデート、その他のソフトの追加も問題なくできる。
一通りの設定を終わらせてソフトを追加できたら、UnityからLXDEに変更。

結局、やったのはダウングレードだったが、結果は大幅なアップグレードだ。
安定して音が出るし、フラッシュは順調に動作している。
操作感も言うことない。
UbuntuOneが入っていないが、不具合も多かったし、最近サービスが終了していたので特に問題ない。

パソコンやNexusとの日常的なデータのやりとりをどうしようか考え中だが、5mmしかはみ出さないUSBクリップにデータをいれておけばどのマシンでも使える。
細かいデータはDropBoxに入れておいて、GoogleChromeからアクセスしてもいいし、グーグルドライブにメモを入れておけば色々な原稿を直接共有できる。
Youtubeは見られても他のフラッシュを必要とするページがやはり見られなかったりと、まだ課題は残るが、テキストベースで操作したいページについてはきちんと表示できているので、問題はないだろう。

AZは持ち運べるワープロ機として十分に重宝していたが、偶然かもしれないが、今回のダウングレードでパソコンに一歩近づいた環境を軽量に持ち運べる状況になってくれたのがうれしい。
今回は自分にとって使えるレベルでなかった14.04だが、数年後には安定して使える状況になってくれていると更にうれしい。



2014年5月12日月曜日

Nexus7にUSBホスト変換アダプタ接続で劇的な拡張性

Nexus7には外部メディアを扱うスロットがない。
内部に32GBあり、とりあえず容量的には不足はない範囲だが、デジカメ等で撮影したデータを物理的につないでコピーする方法がないのは残念である。
特に、マイクロSDカードはぜひつけて欲しかったが、 何でも完璧に揃っているPDAは結局巨大になって使い勝手が悪くなる。おそらくはこの細さと軽さを実現するために割愛したと思われる。

このちょっとした弱点をカバーするのに、サンワサプライのUSBホスト変換アダプタ(SWC2513111)を利用してみた。
 これを使うことで、ネクサス側がパソコン側(ホスト)になり、USB機器を接続できるようになるという目からウロコ的な装置だ。
 選択肢としてはmicroSDカードを扱うためのカードリーダーもあったのだが、こちらはmicroSDカードのみしか扱えないので拡張性が低い。どうせならUSBで繋げられる物を全部つなげられたほうがいいのでこちらを選択した。
 以下、その使い勝手のレポート。

 ・  かなりのUSB機器が動くらしい。マウスやキーボードも動くらしいのだが、どちらもBluetoothで接続できるので、自分としてはやる必要なし。重宝しているのは、USBクリップ、SDカードリーダー、そして何とUSB接続ハードディスク、デジタルカメラやデジタルビデオカメラもUSBで接続してマウントできる。
 そうすると、デジカメで撮影した動画などをNexus7にコピーして、VideoPadで動画編集をすることも可能。できた結果をUSB接続ハードディスクに移動してNexus7の容量を減らすこともできる。何だこれは、ほとんどパソコンじゃないか。すごすぎないか。

・自宅にあるUSB接続DVD-ROMを認識するかと思ったが、できなかった。できれば、DVDのデータを参照したり、DVDビデオを直接見ることもできるようになるのかもしれない。DVDを焼けるようになる気もする。
・ 32GBのmicroSDカード
 →5mmしかはみ出さないUSB接続microSDカードリーダー
  →USBホスト変換アダプタ
 普段は、この3つを合体して持ち歩くようにしている。
 これは、ちょうど、Nexus7で使うUSBクリップの様なものだ。パソコンとの大量のデータの受け渡しも、これが実に快適だ。 カードリーダにストラップをつけておけば、全体をなくさないで済む。
・ 他にも、電源供給源として使えるという裏技がある。例えば、NexusにUSB接続のライトや扇風機をつけることができる。ライトなどは真っ暗闇で動画を撮影したい時は使えるかもしれない。また、他のケータイを充電してあげることもできる。Nexus7のバッテリーはケータイと比べて容量が大きいので、力尽きて困っている隣人のケータイを短時間でも充電させてあげることができる。

2014年4月14日月曜日

Nexus7に導入した秀逸ソフト

Nexus7を使い始めてから半年近くになる。
この、ポケットに入るギリギリの大きさで軽量のタブレットというコンセプトは絶妙だ。
基本的にはスマホと同じアプリが動いているだけなのだろうが、視認性が高いと恐ろしく使い勝手が良くなる。しかも、持ち運びが楽で、片手で持てる。
以下、自分が 2013 Nexus7 simフリー版で愛用しているアプリの一覧。
※有料の表示がないのは全てフリーソフト。

●IPフォン: 050 Plus(月額使用料金有り)
 今まではスカイプ等も使ってきたことがあるが、音質的には多少聞きにくい面もあるが、こんなもんだと思えば十分実用に使える範囲である。050同士が無料になるので、普及するほどこれから得になっていくだろう。このおかげで本当にケータイがいらない。

●スケジュール: ジョルテ
 これ以外の選択肢はいくら探しても見当たらない。これで無料とは素晴らしい。ただ、予定の変更にかかるタップの回数が多いのが残念。昔のPalmと比較するとかわいそうだ。

●連絡先: 標準ソフト
 なかなか使いやすいソフトだ。ただ、昔のPDAと比較すると、項目が多すぎて使いにくい面は否めない。しかし、これはグーグルの連絡先と同期してくれるので、項目を合わせていかなければならないということだろう。 

●TODO・メモ: 見ながらメモ と simpleaf
   見ながらメモは、マルチウィンドウではないアンドロイドの弱点をカバーしてくれる良いソフトだ。ただ、書き込めるテキスト量が少なかったり、余計なスペースが入ってくるのがやや残念。

 simpleafは手書きメモソフトの中では最強だと思う。見ながらメモと同様に、他のソフトの情報を参照しながら画面いっぱいにメモを書くことができる。また、逆に、オーバーレイを使うとsimpleafのメモを見ながら、他のソフトを操作できる。これとジョルテを組み合わせると、自由度の高いスケジューリングやTODOを作ることができる。また、スクリーンショットの併用すると、画面に書き込んだ手書きメモを画像ファイルとして保存できる。それをメールに添付することもできる。

 ●テキストエディタ: Jotaテキストエディタ
 相変わらず最高のエディタで、否のつけどころがない。これに慣れると、パソコンのエディタでさえ使いにくく感じてしまう。

●メール: gmail と 標準のメール
 gmailは使い勝手が良い。ただ、未読がたまった時に未読を一括して既読にする機能がほしい。
 標準のメールには、050Plusを申し込んだ時についてきたOCNのメールを登録している。時々、ケータイのキャリアによってはgmailがはじかれたりするので、予備のメールがあるのはありがたい。しかし、このソフト、一度作ったアカウントの情報を変更することができない。変更ができないので、通知をオフにして、新たにアカウントを作るという状態だ。ありえない。どうなっているんだ?

●ブラウザ: chrome と Boat Browser と FireFox Beta
 ブラウザはchromeがパソコンとブックマークを同期してくれるので愛用している。何か調べたい時はいつもこのソフトだ。
 Boat Browserもよいブラウザだが、申し訳ないのだが、天気予報専用アプリにさせていただいている。こんな使い方なら、もっと軽量なソフトでも良いかもしれないが、Nexusは重さを感じない。
 ForeFoxはフラッシュが動くので、ブラウザ上でなければ動作できないワードプレスなどを使用してブログの更新や変更をするのに役に立っている。

●ワープロ・表計算: Kingsoftoffice(有料) と QuickOffice と AndrOpenOffice
 Kingsoftofficeは使い心地が良く、ワードの文書もほとんど崩れることなく表示してくれる良い有料ソフトだ。しかし、今のところ全角スペースが全角扱いにならないので、レイアウトが思ったように整えられない。非常に残念だ。
 QuickOfficeは無料のオフィスで、秀逸だと感じる。ドロップボックスとの連携が弱くて、自分にはあまり使いこなすことができないが、注目しているのは、ワープの罫線の表を結合できるところだ。また、プレゼンテーションソフトもプレゼンするだけでなく、フローチャートなどの図やポスター等をつくるソフトとしても使える。
 AndrOpenOfficeはバージョンアップを繰り返し、最近になってマウスモードが使えるようになった。これによって、ドラッグなのか、フリックなのかの使い分けができるようになり、実用性が飛躍的にアップしている。Bluetoothでキーボードとマウスを使い、マウスモードで操作すると、ほとんどパソコンと同様のオフィスが使えるようになる。複数の文書を扱うことができないが、他のオフィスソフトと切り替えながら使えば重宝する。

 ●辞書: Weblio
  今までオンライン辞書は嫌いだったが、Nexusがネットにつながっていないことはほぼないので、考えが変わった。オンラインでなければ難しい非常に膨大な内容の辞書を提供してくれる。ログインしておくと、紙の辞書に記をつけるかのように自分が何を調べたかの履歴を見ることもできる。

 ●ライト: カラーライトHD
 Nexusは背面のライトはないが、液晶を利用して非常に明るいライトを作ることができる。夜中にトイレに行く時にも便利だ。

●テザリング: テザリングON/OFF
 イーモバイルのポケットWifiのテザリングボタンはエラーになることが非常に多かったが、このボタンが裏切ったことはない。おかげで、Nexusは優秀なポケットWifiになる。

 ●ファイラー: ESファイルエクスプローラー
 パソコンでもこれだけありがたい機能のついたファイラーはないだろう。パソコンでもファイラーから直接クラウド上のファイルを扱いたいものである。

●クラウドサービス: DroopBox
 できれば、全てのファイルを本体に入れて、クラウド上と同期して欲しいのだが、あいにく一部のファイルにスターをつけて管理することになっている。しかし、常時ネットとつながっているNexusでは不便を感じないで済む。

●音楽の聞き取り: Audipo
 昔、カセットテープにカウンターを表示させて音楽の聞き取りをしていた。それと同様以上のことがこのソフトでできる。曲のスライダーが何行にも分かれていて長いので、曲の一部を何度も聞き返すことが可能だ。

●画像ビューア: Quick Pic
 画像を見る時には結局このソフトが一番良かった。一覧を見ながら複数選択して削除や移動などファイル操作もさせてくれる。画像の回転やクロップができる。更に編集する時は他のソフトにとばせる。スライドショーにはエフェクトもかかる。

●画像編集: Snapseed
 非常に扱いやすい、画像の補正ができるソフトだ。画像を上下左右にフリックすることでメニューを選択したりエフェクトの量を加減できたりできる。できあがりは、パソコンのソフトを使ってもなかなかできない良い仕上がりになる。

●PDFをJPEGに変換: PDF2Image with MuPDF
 PDFのままで閲覧はできるが、あの資料はPDFで、あの資料はJPEGでと混在させると面倒なことがある。また、PDFのままだと、自分の資料に素材として貼り付けることができない。JPEGとして変換することができれば、必要な部分を上記のソフトでクロップしてワープロソフトの素材として貼ることができるので、あれば使える。

●VideoPad Master's Edition(有料)
 これがあれば、動画編集はひと通りできる。ソフトとしてはWindowsXPに添付していたムービーメーカーに近いが、こちらはハイビジョンまで編集可能である。最近ありがちな、データをウェブ上に上げて勝手に編集してお金をとるという残念なソフトではなく、レンダリングもNexusにさせる硬派なソフトだ。だから、編集作業だけ空き時間に行って作業内容だけ保存し、レンダリングは充電しながら寝る前などにさせるといい。できあがりを見ると、パソコンで編集した動画と遜色なく、シーンとシーンをつなぐエフェクトも美しい。今のところ、まともな動画編集ができる唯一のソフトだろう。
  機能制限があり、広告がつく無料版を使うこともできる。気に入ったら購入すべきだが、無料版をアップグレードすると、内容はVideoPad Master's Editionになるが、表示は「Free Edition」と書いたままなので、ちょっと残念になる。だから、VideoPad Master's Editionを改めて購入するべきだ。

●AndroVid Pro(有料)
 こちらは動画のカット編集や動画から静止画を掴むソフト。特に動画のカット編集では画像の劣化がないのが良い。上記のソフトで編集する前に大雑把にカットしておくのにいい。Avidemuxというソフトに似ているかも。

●スケッチ: Autodesk Sketchbook Pro(有料)
 これだけのタブレットであれば、やはり、高級感のある絵を描いてみたい。
 このソフトはカメラで写した画像等を背景にして輪郭線をなぞり、複数のレイヤーを重ねながら色を塗り重ねて自分でも驚くほど美しい絵を描けてしまうというソフト。使いやすいペンが一本あれば、延々と絵を描いていられる。下手なゲームで遊ぶよりも楽しい。

●ニュース: SmartNews と 聴く!ニュース
 通勤電車の中で読むならSmartNews。移動中にヘッドホンで聴くなら「聴く!ニュース」という感じだろうか。これで、新聞もテレビもいらない。

●USB外部メディア用ファイラー: Nexus Media Importer
 このソフトが優秀という訳ではないが、サンワサプライから発売されているUSBホスト変換アダプタSWC2513111は必ず購入すべきだ。このアダプタのおかげで、Nexus7にUSB端子ができ、USBで動かすかなりの周辺機器が利用できるようになる。一番利用するのはカードリーダーやUSBクリップ、USB接続ハードディスク等だろう。これらのファイルを扱うのにこのソフトが必須になる。これで、外部端子を持たないNexus7の弱点をカバーできる。Nexusのデータをパソコンに移さなくても、外付ハードを直接つないでできるのだから、すごい時代になったものだ。マウスやキーボードも動くようだが、USB接続の自宅の外付DVDは動作しなかった。

●プリンタとスキャナー: iPrint&Scan
 自宅ではブラザーのプリンタを使用している。ネクサス側からスキャナを動かして直接ネクサスに画像を転送したり、ネクサスからの印刷が可能になる。ネクサスからドロップボックスにデータを入れて、プリンタからドロップボックスのデータを読みに行って印刷することもできる。いよいよ、パソコンとはお別れする時期が近づいてきたようだ。さようならマイクロソフト。私たちはビルゲイツに献金し続けてしまったようだ。

●ゲーム: ???
 あえて何がいいとは書かない。強いて言うなら全て良いはずだ。これだけ条件の良いゲーム機がある訳がない。視認性が高い、持ちやすい、軽い、バッテリーが長持ち、音がいい。ちなみに、私はあいかわらずSuperGNESでスーファミのソフトを動作させてしまう。スーパーボンブリスのパズルモードは今やっても難解で面白い。また、敢えてJohn NESでパックマンをして見せ、そのシンプルな面白さを子どもたちに教えている。John GBCを入れて、あえて、モノクロゲームを楽しむこともある。このサイズ、フルカラーデバイスで、ゲームボーイ初期のモノクロゲームを大画面で楽しむのは、内容以上の面白さがある。


2014年1月19日日曜日

Dynabook Ubuntu AZとNexus7を連携させる

Nexus7と一緒に持ち歩いて相性のいいマシンはなんだろう。
そもそもNexus7でほとんどのことができてしまうので、他のマシンを持ち歩くことはかなり少なくなってしまったが、それでも、やはりNexusではやりきれないことも多い。
例えば、自分の場合は職場のホームページ(ブログ)の更新をするにはワードプレスを用いる。
NexusではPuffinを使えば何とかワードプレスの写真をアップロードして文章を入力するに至るが、スクロールしたり、改行したりする作業が何ともやりにくい。
この作業はヒューレットパッカードのネットブックを使ってもなかなか軽快に作業できない。
そうなるとデスクトップパソコンにしがみつくしかないのだが、意外にもこの難しめの作業をDynabook Ubuntu AZが比較的快適にこなしてくれるのだ。

グーグルクローンを起動させて、ワードプレスを使用すると、デスクトップパソコンとほとんど遜色なく作業をしてくれる。

また、やはりリブレオフィスの全ての機能を使うことができて、レイアウトの乱れが後で全くないのはいい。

GIMPで写真の加工をしたり、geditで長文やプログラムを書いたりするのも、Nexusより優れている。

大きくて打ちやすいキーボード。なかなか長持ちするバッテリー。そこそこ速い動作。
Nexusを使ってみた後ではもっさりして使えないかと思ったが、逆に改めて良さを感じている。

そこで、次のようにNexusと連携させてみた。

1 Nexusに「テザリングON/OFF」をインストールする。
 そうすると、ポケットWifiの様にボタン一つでテザリングできるようになって便利。

2 Dynabook Ubuntu AZでNexusのWifiに入る。
 自分は普段はドロップボックスに必要なファイルを入れているが、AZではドロップボックスのソフトは動作しない。そこで、AZではUbuntu oneが使用できるように準備しておく。

3 Nexus上から編集したいファイル(主にオフィス系ファイル)をESファイルエクスプローラーで選ぶ。このファイラーでドロップボックス上のファイルを読みに行って、Ubuntu oneに貼り付ける。※ESファイルエクスプローラーでこの二つのクラウドサービスを予め登録しておく。

4 AZにはコピーされた内容が反映されているので、そのまま編集して上書きしたり、別名保存する。

5 編集が終わったら、NexusのESファイルエクスプローラーで、先ほどの逆(Ubuntu oneからドロップボックスへ)を行う。

これらの作業はAZのブラウザを使ってドロップボックスにアクセスすれば同様のことができるのだが、ブラウザ経由でのファイルのダウンロードとアップロードが何とももっさりしていて使いにくく感じていた。
上記のやりかただと、よく使うNexusで編集したいファイルを選べるので比較的作業がスムーズに感じた。
 自宅や職場にいる場合は、自分のデスクトップのパソコンの電源をつけた状態にし、ドロップボックスのフォルダそのものを共有にしておけば、Dynabook Ubuntu AZからはLANのファイルに自由に入れるので、ドロップボックスを使えているようなものだ。
 Nexusは常時ネットに繋がっているので、ドロップボックスにファイルを転送してしまえばファイルのやりとりは問題ない。
 他にも、ありがたいことに、二つのマシンをケーブルに繋いでしまえば、Nexusは丸ごとマウントされるので、大きなサイズのデータのやりとりにも困ることはない。
 Dynabook Ubuntu AZについているSDカードリーダーにもアクセスできるので、デジカメで撮った写真や動画などをNexusに転送するのもスムーズである。そしてついでにAZはNexusの予備バッテリーにもなる。

 作業していて一番快適だったのは、Nexusのカメラで書類をスキャンしておいて、出かけた先でそれを参照しながらAZでリブレオフィスを使用することだ。本当に書類をパラパラめくるかのように、スキャン資料を見ながら文書を打ち込めることは本当にありがたい。Nexusの高解像度の画面が実現してくれたことだろう。
 また、AZでできた書類を印刷してそれを参照しながら作業したい時も、印刷する代わりにUbuntu oneに保存してしまえば(PDFファイルにすると更にきれい)、それをNexusで参照しながらAZで新たに作業ができる。まるで、Nexusが擬似的な紙になってくれるのだ。

 ネットワークに強く、マルチメディアをスムーズに扱えるNexusと、地味にOffice系のソフトが手堅く動作してくれるこの二つのマシンの組み合わせは、今後、かなりやみつきになるだろう。

2014年1月11日土曜日

Nexus7でワードプロセッサー

機能制限のないきちんとしたワープロを300gで持ち歩けたらすごいに違いない。
現在、Androidでは無料でAndroOpenOfficeが提供されており、これに注目している人はきっと多いだろう。
PDAでワープロを扱ったことがある人なら、パソコンに移動した時に崩れているレイアウトにがっかりした経験を少なからず持っているはずだ。
パソコンで苦労して整えた書類やエクセルの関数などをPDAで編集して台無しにしてしまう喪失感はモバイル意欲を減退させる。
しかし、ケータイの小さな画面ではとても表示しきれなかった、この機能制限のないワープロ「AndroOpenOffice」を、Nexus7の高画質液晶で快適に使用できるのだろうか。
結果的に言うと、まだ実用段階ではないが、部分的に使うことができると言える。
まず第一に、メニューの表示はパソコンと同様であるために、指で操作してもタップしきれる範囲でない。
そのために、ペンも使ってみたが、最近の液晶は感圧式では無いので、ペン先が太く、緻密な作業ができず、ほとんどのメニューの実行はかなり難しい。
また、突然終了することもまだ多く、安定して使い続けることができない。
ひょっとしたらと思って、Bluetoothのマウスを接続してみると、タブレットに矢印が登場。(常時表示されるとは、知らなかった。)
これで、メニューについてはパソコンと同様に操作できるようになった。
喜び勇んで、罫線を引いてみると、おや、何も描画されていない。
しかし、何かオブジェクトがありそうなので、色々触ってみると、どうやら透明な罫線を引いた様で、表のプロパティーを何とか表示させて後から線を太くすると、表示されることがわかった。
なぜ、デフォルトで透明な罫線を引くことになるのか。
よくわからないが、一応、罫線が引けた。
喜んで操作を続けると、突然終了。。。
マウスなしでは操作できないモバイルワープロ。
そして落ちる。
喉から手が出るほど使いたいソフトだが、今はこれが限界の様だ。
使用用途としては、落ちるまえに、odtファイルをdocファイルに変換したり、pdfファイルにエクスポートすると、普段使用しているファイルを、他のソフトで編集したり、レイアウトの崩れなく読めたりするので、そこをうまく活かすべきだろう。今までは、その作業をわざわざパソコンを立ち上げて変換していたので、それが単体で同等のレベルでできるようになっただけでも、一歩前進である。
タブレット上で、クイックオフィスとグーグルドライブはとても似ているが同じソフトではなく、クイックオフィスの方が機能が上だ。グーグルドライブというソフトにワープロと表計算の機能がついているが、こちらは貧弱バージョンということを念頭に入れておく。
クイックオフィスは無料でありながら、機能が豊富で、罫線の表の結合までできるようになったので、現在は単体では最も優秀だと感じている。だが、ファイルの保存場所は基本的にグーグルドライブで、Dropboxには対応していない。自分がパソコン側で使用する時は、ubuntuなので、グーグルドライブにアクセスするにはブラウザ経由でしか連携できない。ブラウザ側のワードはクイックオフィスよりも機能が貧弱の様で、まともに使えない。
そこで、クイックオフィスを使用するときに、タブレット側で新規作成の場合は、一旦タブレットの本体のどこかに保存してから、「共有」ボタンを押して、ドロップボックスの任意のフォルダーにも送るようにする。(この場合、拡張子はdocxとなり、docやodtは選べないようだ。)
次から編集する時や、すでに作られた文書を編集する時は、ドロップボックスのソフトを開いてそこからクイックオフィスで編集するようにすると、
タブレットでクイックオフィス←ドロップボックス→パソコンでリブレオフィス
という連携ができるようになり、ubuntu側ではドロップボックスを使って、クイックオフィスで作成した文書をリブレオフィスで機能制限なく編集することができる。
クイックオフィスで新規作成した文書のページレイアウトは余白が大きかったり、A4でなかったり、フォント情報がよくわからなかったりする。
だから、リブレオフィスでよく使用するテンプレートをubuntuのリブレオフィスで作成してネクサスのメモリーの中に数種類入れておけば、いつも使っている書式を読みこみながら起動させることができる。
編集したら、本体に別名で保存し、その共有をドロップボックスの任意の場所に投げ込めば良い。
次からはドロップボックスから編集したり、パソコン側から自由に編集し続けることができる。
そんな訳で、まだちょっとした手間はかかるものの、手のひらワードプロセッサが実用段階に来たかと思う。Nexus単体しかない時でも、何とかワープロの使用にたどり着きそうだ。