2014年1月19日日曜日

Dynabook Ubuntu AZとNexus7を連携させる

Nexus7と一緒に持ち歩いて相性のいいマシンはなんだろう。
そもそもNexus7でほとんどのことができてしまうので、他のマシンを持ち歩くことはかなり少なくなってしまったが、それでも、やはりNexusではやりきれないことも多い。
例えば、自分の場合は職場のホームページ(ブログ)の更新をするにはワードプレスを用いる。
NexusではPuffinを使えば何とかワードプレスの写真をアップロードして文章を入力するに至るが、スクロールしたり、改行したりする作業が何ともやりにくい。
この作業はヒューレットパッカードのネットブックを使ってもなかなか軽快に作業できない。
そうなるとデスクトップパソコンにしがみつくしかないのだが、意外にもこの難しめの作業をDynabook Ubuntu AZが比較的快適にこなしてくれるのだ。

グーグルクローンを起動させて、ワードプレスを使用すると、デスクトップパソコンとほとんど遜色なく作業をしてくれる。

また、やはりリブレオフィスの全ての機能を使うことができて、レイアウトの乱れが後で全くないのはいい。

GIMPで写真の加工をしたり、geditで長文やプログラムを書いたりするのも、Nexusより優れている。

大きくて打ちやすいキーボード。なかなか長持ちするバッテリー。そこそこ速い動作。
Nexusを使ってみた後ではもっさりして使えないかと思ったが、逆に改めて良さを感じている。

そこで、次のようにNexusと連携させてみた。

1 Nexusに「テザリングON/OFF」をインストールする。
 そうすると、ポケットWifiの様にボタン一つでテザリングできるようになって便利。

2 Dynabook Ubuntu AZでNexusのWifiに入る。
 自分は普段はドロップボックスに必要なファイルを入れているが、AZではドロップボックスのソフトは動作しない。そこで、AZではUbuntu oneが使用できるように準備しておく。

3 Nexus上から編集したいファイル(主にオフィス系ファイル)をESファイルエクスプローラーで選ぶ。このファイラーでドロップボックス上のファイルを読みに行って、Ubuntu oneに貼り付ける。※ESファイルエクスプローラーでこの二つのクラウドサービスを予め登録しておく。

4 AZにはコピーされた内容が反映されているので、そのまま編集して上書きしたり、別名保存する。

5 編集が終わったら、NexusのESファイルエクスプローラーで、先ほどの逆(Ubuntu oneからドロップボックスへ)を行う。

これらの作業はAZのブラウザを使ってドロップボックスにアクセスすれば同様のことができるのだが、ブラウザ経由でのファイルのダウンロードとアップロードが何とももっさりしていて使いにくく感じていた。
上記のやりかただと、よく使うNexusで編集したいファイルを選べるので比較的作業がスムーズに感じた。
 自宅や職場にいる場合は、自分のデスクトップのパソコンの電源をつけた状態にし、ドロップボックスのフォルダそのものを共有にしておけば、Dynabook Ubuntu AZからはLANのファイルに自由に入れるので、ドロップボックスを使えているようなものだ。
 Nexusは常時ネットに繋がっているので、ドロップボックスにファイルを転送してしまえばファイルのやりとりは問題ない。
 他にも、ありがたいことに、二つのマシンをケーブルに繋いでしまえば、Nexusは丸ごとマウントされるので、大きなサイズのデータのやりとりにも困ることはない。
 Dynabook Ubuntu AZについているSDカードリーダーにもアクセスできるので、デジカメで撮った写真や動画などをNexusに転送するのもスムーズである。そしてついでにAZはNexusの予備バッテリーにもなる。

 作業していて一番快適だったのは、Nexusのカメラで書類をスキャンしておいて、出かけた先でそれを参照しながらAZでリブレオフィスを使用することだ。本当に書類をパラパラめくるかのように、スキャン資料を見ながら文書を打ち込めることは本当にありがたい。Nexusの高解像度の画面が実現してくれたことだろう。
 また、AZでできた書類を印刷してそれを参照しながら作業したい時も、印刷する代わりにUbuntu oneに保存してしまえば(PDFファイルにすると更にきれい)、それをNexusで参照しながらAZで新たに作業ができる。まるで、Nexusが擬似的な紙になってくれるのだ。

 ネットワークに強く、マルチメディアをスムーズに扱えるNexusと、地味にOffice系のソフトが手堅く動作してくれるこの二つのマシンの組み合わせは、今後、かなりやみつきになるだろう。

2014年1月11日土曜日

Nexus7でワードプロセッサー

機能制限のないきちんとしたワープロを300gで持ち歩けたらすごいに違いない。
現在、Androidでは無料でAndroOpenOfficeが提供されており、これに注目している人はきっと多いだろう。
PDAでワープロを扱ったことがある人なら、パソコンに移動した時に崩れているレイアウトにがっかりした経験を少なからず持っているはずだ。
パソコンで苦労して整えた書類やエクセルの関数などをPDAで編集して台無しにしてしまう喪失感はモバイル意欲を減退させる。
しかし、ケータイの小さな画面ではとても表示しきれなかった、この機能制限のないワープロ「AndroOpenOffice」を、Nexus7の高画質液晶で快適に使用できるのだろうか。
結果的に言うと、まだ実用段階ではないが、部分的に使うことができると言える。
まず第一に、メニューの表示はパソコンと同様であるために、指で操作してもタップしきれる範囲でない。
そのために、ペンも使ってみたが、最近の液晶は感圧式では無いので、ペン先が太く、緻密な作業ができず、ほとんどのメニューの実行はかなり難しい。
また、突然終了することもまだ多く、安定して使い続けることができない。
ひょっとしたらと思って、Bluetoothのマウスを接続してみると、タブレットに矢印が登場。(常時表示されるとは、知らなかった。)
これで、メニューについてはパソコンと同様に操作できるようになった。
喜び勇んで、罫線を引いてみると、おや、何も描画されていない。
しかし、何かオブジェクトがありそうなので、色々触ってみると、どうやら透明な罫線を引いた様で、表のプロパティーを何とか表示させて後から線を太くすると、表示されることがわかった。
なぜ、デフォルトで透明な罫線を引くことになるのか。
よくわからないが、一応、罫線が引けた。
喜んで操作を続けると、突然終了。。。
マウスなしでは操作できないモバイルワープロ。
そして落ちる。
喉から手が出るほど使いたいソフトだが、今はこれが限界の様だ。
使用用途としては、落ちるまえに、odtファイルをdocファイルに変換したり、pdfファイルにエクスポートすると、普段使用しているファイルを、他のソフトで編集したり、レイアウトの崩れなく読めたりするので、そこをうまく活かすべきだろう。今までは、その作業をわざわざパソコンを立ち上げて変換していたので、それが単体で同等のレベルでできるようになっただけでも、一歩前進である。
タブレット上で、クイックオフィスとグーグルドライブはとても似ているが同じソフトではなく、クイックオフィスの方が機能が上だ。グーグルドライブというソフトにワープロと表計算の機能がついているが、こちらは貧弱バージョンということを念頭に入れておく。
クイックオフィスは無料でありながら、機能が豊富で、罫線の表の結合までできるようになったので、現在は単体では最も優秀だと感じている。だが、ファイルの保存場所は基本的にグーグルドライブで、Dropboxには対応していない。自分がパソコン側で使用する時は、ubuntuなので、グーグルドライブにアクセスするにはブラウザ経由でしか連携できない。ブラウザ側のワードはクイックオフィスよりも機能が貧弱の様で、まともに使えない。
そこで、クイックオフィスを使用するときに、タブレット側で新規作成の場合は、一旦タブレットの本体のどこかに保存してから、「共有」ボタンを押して、ドロップボックスの任意のフォルダーにも送るようにする。(この場合、拡張子はdocxとなり、docやodtは選べないようだ。)
次から編集する時や、すでに作られた文書を編集する時は、ドロップボックスのソフトを開いてそこからクイックオフィスで編集するようにすると、
タブレットでクイックオフィス←ドロップボックス→パソコンでリブレオフィス
という連携ができるようになり、ubuntu側ではドロップボックスを使って、クイックオフィスで作成した文書をリブレオフィスで機能制限なく編集することができる。
クイックオフィスで新規作成した文書のページレイアウトは余白が大きかったり、A4でなかったり、フォント情報がよくわからなかったりする。
だから、リブレオフィスでよく使用するテンプレートをubuntuのリブレオフィスで作成してネクサスのメモリーの中に数種類入れておけば、いつも使っている書式を読みこみながら起動させることができる。
編集したら、本体に別名で保存し、その共有をドロップボックスの任意の場所に投げ込めば良い。
次からはドロップボックスから編集したり、パソコン側から自由に編集し続けることができる。
そんな訳で、まだちょっとした手間はかかるものの、手のひらワードプロセッサが実用段階に来たかと思う。Nexus単体しかない時でも、何とかワープロの使用にたどり着きそうだ。