2013年9月28日土曜日

どこでもテキスト打ち LifeTouch NOTE

今更ながら、Life touch noteを中古で購入。
12000円ほどで、まずまずの価格だった。
ubuntu azには満足しているが、パソコン化してしまったために、自分の中ではやはり、どこでも開いてデータが参照でき、できればキーボードがついており、しかも、一日中フルに使ってもへこたれないマシンを探していた。
Life touchは発売の時から関心があったが、どうしても納得できなかったのは、この厚さだった。
特にディスプレイ部分が厚いので、蓋を開きすぎると後方へひっくりかえるほどだ。
これらを改善して、新しいマシンが出てくるかと思いきや、キーボード付アンドロイド端末はなぜか今も下火で、画面だけのタブレットが人気だ。
このままではモバギ後継機をゲットし損ねてしまうかと心配になってとりあえず買ってみた。

キーボードはモバギよりも安っぽくてペコペコしているが、十分に打ちやすい。
厚さと重さはかつてのモバギと大差なく、かなり残念である。
NetWalkerやAZと比べても相当なマイナスポイントだ。
テキスト打ちしていても後方へひっくり返らないように、常に左の親指でキーボードの縁を抑え続けている自分になってしまった。

しかし、それ以外は素晴らしい。
ATOKは期待するほどの賢い変換ではなかったが、ATOKのキーの割付がそのまま使えたり、単語登録も同じ動作でできるのがいい。
そして、Dynabookではあれほど苦しんだアンドロイドのソフトの追加が当たり前の様にできる。
テキスト打ちだけではなくて、インターネットへの接続、メールの送受信、マルチメディアファイルの再生など、このサイズのマシンでサクサク動いてくれる。
なぜ、これだけのマシンがブレイクしないのか、自分には理解できない。

Life touch noteと相性の良いソフトを見つけたので、それぞれメモしておく。

○スケジュール
・ジョルテ
 横画面でも見やすく表示されている 画面タッチが多いのが残念だが、これ以上のソフトは今のところ見当たらない。

○連絡先・メーラー
 ・標準の連絡先&Gmail

○仕事リスト&メモ
・Jota Text Editor
 このソフトとの相性は完璧。アンドロイドはマルチウィンドウではないが、
ctrl + H キーで、履歴を表示すると、素早く複数のテキストファイルを切り替えることができる。クリップ&ペーストもいつものパソコンのショートカットが使える。プログラミング打ち込み遊びをしても、きちんと色分け表示までしてくれる。これで無料は神。

○もうひとつのメモ帳
・見ながらメモ
 マルチウィンドウではないので、もうひとつのエディタを開きたくなることがある。その時に、小さなウィンドウを作って貼りつけていられるのはなかなか重宝する。また、急ぎのメモをファイルを探して開いたり新規作成して名前をつけて保存したりしていられないときに、とりあえず記入しておくことができる

○テキスト検索
・aGrep
 自分は何でもテキストエディタでメモをとって保存してきた。フォルダ構成やファイル名ではメモを探しきれない時があるが、これを使えば瞬時に内容にジャンプできる。素晴らしい。
  ○ワープロ・表計算・プレゼンテーション・PDF表示
・Kingsoft office
 残念ながらほとんどのメニューの操作を画面タップで行うことになるが、それがいやでなければ、これはいいソフトだ。安い割に機能が豊富でパソコンに写した際に再現性が高い。ただ、個人的には等隔フォントの扱いが縮小されて表示されるのが残念。グーグルクラウド印刷もシームレスに行えて、良い。

○ワープロ
・TextMaker Mobile
 これも併用している。なぜなら、odtファイルの編集が可能なワープロソフトだからだ。自分は日常的にリブレオフィスを使っていて、ファイルの保存もodt形式が多い。開いて編集するにはこれしかないようだ。しかも、このソフトはキーボードで全てのメニューを操作できるので、使い勝手がいい。ただ、日本語入力の際に、いちいち画面が上下に揺れるのが欠点。英語圏で作られたソフトなので、そこは想定外だったのだろう。また、細かい機能ではKingsoftの方が優れている面もあり、併用状態である。

○ブラウザ
・標準のブラウザを使うこともあるが、Boat Browserを使うと動画をダウンロードできたり、Puffinを使うとパソコンと遜色なく表示できたりする。ただ、ブログの編集をすることまでがどうしてもできない。軽快に使える端末なので、残念な点だ。メーラーを使えば最初の投稿だけはできる。

○地図
・Maps With Me マシンはWifi経由でつながっているので、ネットワークにつながっていないことがある。しかし、オフラインでも地図を参照できて、非常に重宝する。検索ができない無料版でも十分に使える。

○ファイラー
・ESファイルエクスプローラー 色々試したが、これが一番いい。単純なことだが、ファイル名を全部表示させることができる。他のファイラーはどうもファイル名の前半の方しか表示出来なかったり、コピーと貼り付けが今ひとつわかりにくかったりで、これがいちばんいいと感じた。極めつけは、Dropbox上のファイルまで読みにいけることだ。画像ビューアも軽快で優秀。

○ニュース
・聴く!ニュース 私はネットでニュースを読まない。キーボードを前にしているから、何かの作業をする場合が多いのだ。 作業中にBGMはいらない。しかし、一番最近のNHKのニュースをダウンしてそれを聞きながら作業するのはなかなかいいものである。ニュースはあらかじめESファイルエクスプローラーでダウンしてから再生すると、バックグラウンドで再生可能だ。最新のニュースを耳で聞きながら自分の作業ができる。

○録音ソフト
・RecForge Pro 有料だが、これが一番よかった。長く録音したデータの波形を見ながら必要な録音データを抽出することができる。音楽の録音でもそこそこいい音質で録音できる。仲間とバンドで集まった時にはこれで録音して、名前をつけてクラウドサービスにあげてしまえば、仲間と共有できる。

○動画編集
・AndroVid Pro PDAでここまで必要がないこともあるが、動画から音声データを抽出して、その音声データを編集したいことがある。複数の動画を合成することもできるので、デジカメでとった複数の動画をSDカードを入れ替えて一本にまとめることなどができる。あればそれなりに使う。

○ゲーム
・SuperGNES ピンチとズームができないので、ほとんどのゲームソフトは期待する様には動作しない。しかし、スーファミのエミュレーターが動き、キーボードに動作の割付ができるので、暇つぶしにゲームをしようと思ったら無限にできてしまう。吸い出し機は持っているので、グラディウスⅢ、ウィザードリィシリーズなど、懐かしのゲームが程よい大きさでどこでもできてしまう。

○映画鑑賞
・パソコンで吸い出してあるDVDをHandBrakeを使って変換しておけば、どこでも映画鑑賞ができる。タブレットと違って傾斜をつけて自立してくれるので、非常に優秀な動画プレーヤーとなる。ただ、どうしても見たい映画は迫力不足なので、これで見てしまうかどうか迷うこともある。

以上、いいことだらけの端末のようだが、大きな弱点が2つある。
パソコンとの接続端子がUSBマイクロBではなくて、ミニBという点。
これは非常に痛い。
なぜなら、現在はマイクロB端子経由で外部メディアを扱ったり、HDMIで画像をテレビに投影したりできるからだ。


この端末は内部にフラッシュメモリーがなく、SDカードにのみデータを保存できることになっている。
つまり、デジカメで撮った写真などを自分のSDカードにコピーする方法がないのである。
これだけパソコンの様な姿をしているのに、あくまで、パソコン周辺機器の一つ。
デジカメのデータを端末のSDカードに保存してそれを加工していくという作業がパソコンなしではできないのだ。(やるなら、ライフタッチのSDカードをいちいちひっこ抜いてデジカメで撮影して戻すしかない)

もう一つはピンチとズームが使えない点。
ブラウジングをしているときにピンチとズームはやはり必要になる。
それが、今時珍しい感圧式で、なつかしの爪タップを使うとは。
もともと後ろにひっくり返りやすい端末がますますひっくり返りやすくなる。 屋外でも非常に見にくいディスプレイである。

全体的な使い勝手が良いだけに、つくづく残念な点である。細かい修正をして、NECさんには、もう一度がんばって欲しいかぎりだ。

自宅にはモバイルギアⅡforドコモがある。
同じような大きさで、乾電池2個で数十時間動き、フラッシュメモリーカードとコンパクトフラッシュメモリーカードを同時に使える。メディア同士のコピーなんて、できて当たり前だった。
また、ATOKポケットやWZはなかなか優秀で、白黒だっただけに、屋外での視認性は非常に良かった。(逆に屋内は苦手) WZはエディタなのに罫線の表までつくることができた。
モバイル環境で何が必要か、昔のほうがわかってくれていた気がすると感じるのは自分だけだろうか、、、



Dynabook AZ のUbuntu化

しばらくブログをほちってしまった。

あれから、やはりdynabookにソフトを追加できず苦しみ、ご多分に漏れず、ubuntu化に踏み切る。
現在はubuntu12.10を入れて、快適に動いている。
普段はUbuntuを使っているので、やはり、ファイルの共有がしやすくて楽だ。
こうなると、画面が大きくて文字入力がし易くなったNetWalkerという感じ。
動作するソフトにはNetWalkerと同様に制限があるものの、かなりの量のソフトが自由に使えるところはありがたい。
特筆すべきは、パソコン周辺機器ではなく、パソコンになったということ。
USB端子があって、逆にパソコン周辺機器をつけることができる。
パソコンにとって当たり前だが、PDAにとっては非常にありがたい。
これのおかげで外部メディアを自由に扱えるだけでなく、拡張性が大きく広がる。
例えば、USB経由でマイクを取り付けることも可能だ。
これをPDAとは言わないだろうが、軽く持ち運べて長時間稼働する点ではPDAの様に使うこともできる。
以下、使用感。

・バッテリーは相変わらず長持ちする。優秀。しかし、一日中講演を記録するのにテキスト打ちし続けられるほどではなかった。(午前中いっぱいでノックアウト)
・音が出ない。と、思いきや、Alsaの設定をひたすらいじくると鳴る。設定がありすぎて、どこが肝なのかわかりにくかった。そして、再起動すると再び音がでなくなるので、再度設定しなおし。面倒。
・リブレオフィスが快適に動作。USBメディアに入った公文書を快適に編集できる。不完全なワープロソフトではないのでパソコン側にもリブレオフィスを無料でインストールしておけば、100%の互換性。素晴らしい。
・Ubuntu化する前は、あんなに動画再生が優秀だったのに、今はまるでダメ。VGAサイズもカクカクぎみ。
・日本語変換システムが今ひとつ。ネットで調べるとgoogle日本語入力が使えるようだが、素人には無理。
・メールやインターネットが重い。明らかにケータイを使ったほうがいい。

ということで、公文書づくりには良いマシンだが、マルチメディアを扱ったりネットワークに入るには今ひとつという端末となった。薄っぺらくて、バッテリーの持ちが良いネットブックという位置づけに近いが、主な役割はワープロと表計算のモバイルである。
特に、公文書をレイアウトの崩れなく運べるワープロや、大きな画面で内容を確認できるエクセルファイルを持ち運べるモバイルというのは他にはない。
もともと、ポケットから取り出して予定を確認したり、メモを参照したりするPDAの役割からは大きく遠ざかったが、 持ち運んで便利であることは変わりない。
おかげで、NetWalkerの活躍の場がほとんどなくなってしまった。