2016年9月5日月曜日

ポメラDM100でDropBox上にあるテキストファイルを編集する

ポメラは基本的にネットにはつなげられない。
特殊な方法としてToshiba FlashAirCradを利用して登録しておいた無線LANに入ってEvernoteに一方的に送信するということはできる。
しかし、これは一つ一つアップロードするだけで、Evernote上のファイルを再編集する機能がない。
ポメラだけを使って文書を作り続けるならそれ良いのかもしれないが、ケータイで参照したり、パソコンでネットから情報をもらってきてコピペしたり、ワープロソフトの文書から必要な部分をスクラップしたりして文章ができていくことが多い。
そうなると、テキストファイルはクラウド上にあって、どこからでも編集・参照できるのがベストなのだが、ポメラはそれがほぼできない。ファイルのある場所は本体かSDカード。

そこでAndroidのケータイ端末経由しながらDropboxのファイルを編集する方法を前にも書いたが、もう少し整理して詳しく書いてみる。
いくつか方法はあると思うが以下が一番楽だった方法である。

まず、ケータイにはESファイルエクスプローラ等の、クラウド上のファイルにアクセスでき、Bluetoothファイル転送ができるソフトを入れておく。
また、このソフトから直接自分のクラウドサービスを使えるように設定し、ポメラとBluetooth転送ができるようにも準備しておく。

①ケータイのBluetoothをONにする。

②ポメラのBluetoothボタンを押してファイル転送を準備する。

③ケータイのESファイルエクスプローラでポメラを探して転送先のフォルダを表示させる

④エクスプローラから別のウィンドウを開いてDropboxのフォルダを表示する。

⑤Dropbox上のテキストファイルをコピーする

⑥ポメラのウィンドウに戻って張り付ける。ファイル転送がはじまる。

⑦ファイルの転送が終わったらポメラのBluetooth転送を終了する

⑧ケータイのESファイルエクスプローラのソフトを終了させておく。

これで見事にクラウドのテキストファイルをポメラで編集できるようになる。
編集が終わったらポメラ本体に上書き保存をし、それを、上記の方法の逆を行ってDropbox上に上書きアップロードすれば良い。

ポメラはあいにく、今時古いShift-JISコードで、他は読めない。
UNIXコードで書かれたテキストファイルもたくさんある。
テキスト変換が必要な時は、いったんケータイにダウンロードしてJota TextEditorなどでファイル変換してから転送すればポメラで編集できるようになる。(残念だがケータイは便利だ。)

ポメラをケータイの外付キーボードにしてしまう考えもあるだろう。
文章が短く、テーブルが確保されているならそれもありだと思うが、ケータイの限られたバッテリーを、無尽蔵に使い続けられるポメラで消費を抑えるというのも重要なところだと思うので、やはり転送してしまった方がいいだろう。

編集したテキストファイルを再びクラウドに戻すならEvernoteもありかと思うが、自分はやはりsimplenote派なので、使う気になれない。

ケータイのESファイルエクスプローラを使えばポメラに入っているテキストファイルを直接表示できるから、テキストを全て選択しコピーし、それをsimplenoteに張り付ける方がいい。

それにしても、やはり残念なのが、このEvernoteアップロード機能。
こんなのをつけるくらいなら、メールの送信機能をつけてほしかった。
メール送信ができるなら、自分宛にメールを送ってメモにできるし、ケータイではなかなか打ち込みにくい長めの文章のメールをすぐに送信できるし、このブログにも直接投稿できるし、その気になれば自分のEvernote宛に送信することもできたのだ。

キングジムさん、古い端末とは思わず、今からでも新しいファームウェアー作ってくれないかな。Ver1.5に期待してます。

ところでiPhoneはBluetoothでファイル転送できないんですね。なんでですかね?
iPhoneで同じ様なことするなら、AirCardのLANにiPhoneで入るしかないでしょうね。
この場合はGoodReaderなどのソフトで入って、一同本体にコピーし、ネットにつなぎ直してからクラウドにアップする事になるでしょうね。面倒です。

2016年4月30日土曜日

デジタルポメラDM-100

~テキスト原稿の素材かき集めツール~

まずポメラはPDAに仲間入りできるだろうか。

スケジュール機能は一応あるが、それぞれの日付にテキストファイルを埋め込むのみだ。(埋め込むだけだと言っても、そこが秀逸なのだが)
スケジュールは忘れやすい。忘れないようにするためにメモする。それなら紙の方が有利だ。にもかかわらず、電子的なスケジュールに記載するのは、ちょっと面倒でも付加価値があるからだ。例えばアラームで教えてくれるとか、打ち込んだスケジュールを他の人と共有できたり、自分のスケジュールを他の人が打ち込んでくれたりすることを共有できるからだ。
ポメラ自身にはネットワーク機能は基本的にはなくて、スケジュールなのか日誌なのかわからないが、カレンダーに無秩序にテキストを打ち込んでいくだけだ。どこで改行してもいいし、時間の幅やアラームを設定することもない。月スケジュールでは冒頭のテキストさえ表示しない徹底ぶり(?)である。

次に、連絡先。連絡先はやはり重要なデータベースだ。自分の納得のいく項目で整理し、必要に応じてCSVなどで出力してエクセル等で加工する基礎データにしたい。年末になると、このファイルを利用して年賀状を書くこともある。
ポメラにはこれらの機能はない。テキストエディタと友にCSVファイルを扱って編集できるというものはある。しかし表示する際にはセルの固定ができない。なので、右や下にスクロールしなければならない状況になったら、もうそれぞれの項目名がわからず、打ち込みようもない。せっかくCSVを扱えるようにしたのに、使えない機能である。
スケジュールが時間軸に沿っているものではないので、TODOリストがあったとして当然連動しない。ここに仕事りすとを記載していったとしても、仕事をしながら開けにくい蓋をあけてTODOリストのファイルを開いて進行状況を確認するだなんてまずしないだろう。ポケットにも入れられないデバイスを肌身離さず持ち歩くなんて無理だし、ここに仕事リストを記載するべきではない。
メモは取れるのか。もちろんとれる。しかし、様々なテキストファイルを保存しておいても、全てのファイルの中から検索語を含んだ部分を抽出してくれるわけではない。正直、これではせっかく打ち込んだテキストデータを生かす意味がわからない。メモは、自分さえ忘れがちなものだ。だからメモするのだ。なのに、全てのメモに対して自分の検索語を入力して探すことができないのだ。これなら、ノートにメモしてぱらぱらめくった方がはるかに早くメモが見つかる。

ポメラの画面は決して大きくもない。私はA7サイズのメモ帳をいつも持ち歩いているが、これを広げたA6サイズよりも小さな画面だ。せめてキーボードの幅の分だけ画面も広げて欲しかったが、ほとんど使わない物理的なショートカットスイッチがディスプレイの面積を占領してしまっている。
打ちやすいキーボード幅に、従来の規格の液晶モノクロディスプレイをはめ込んだ結果、こんな感じになったのだろうか。

「哀愁のPDA」というタイトルの、直球でど真ん中をいく哀しすぎるデバイスだ。こんなにノルタルジックなPDAの臭いをぷんぷんさせて、かつての黄金モノクロ液晶時代を彷彿させておきながら、これは全くPDAとは呼べない代物なのだ。

何に一番近いのだろうか。使ってみたところ、これは「言葉のデジカメ」なのかと感じた。
デジカメで移した映像はしばらくデジカメにためておくが、ある程度データがたまったら全部パソコン等に移動させてそちらで管理する。そこから見返したり、加工することもあるが、いったんパソコンに移動させた写真データをわざわざもう一度デジカメにもどして鑑賞したり加工したりはしないだろう。
ポメラも使い方は同じかと感じる。その瞬間に思ったことや感じたことを、紙ではなくてテキスト入力する。おそらくは紙にメモしてもいいのだろうが、後で清書しなければならなかったとしたら、人によっては最初からキーボードで打ち込んだ方がスムーズに記録できるしパソコンに移動させてから加工できるから便利だという人もいるだろう。(私はそっち)

インターネットにも全くつながらないこのデバイスだが、割り切って使う場合には恐ろしく便利である。

まず、電源が長持ちする。全く消耗を気にしなくて良い範囲である。しかも乾電池を取り替えられる。ノートパソコンやケータイにキーボードを接続してライティングしていると電源の消耗が気になる。ライティングするときは思ったことがどんどんわき出てくることもあるが、たいていは内容を練るのに時間がかかる。時間のほとんどは書いたり消したり考えたりする無駄にも思える時間だ。この迷っている時間はかなり長時間に及ぶこともある。この長い長い瞑想の時間を、ノートパソコンやケータイは落ち着いてやらせてくれない。満充電になったeneloopを使えば、力つきるまでライティングしたとしてもゲージが減ることさえない。ゲージが減るとすればFlashAirCardを使う時くらいだろう。

そして、この形状。蓋は開けにくく、しかも開けたと思ったら反対側で指を挟む。何度もこのギミックに痛い思いをしながらも、ライティングしはじめると、うまくできていることに気づく。キーボードの幅は正直、もう少し狭くてもいい。モバギは16.5mmで絶妙だった。ポメラは17.0mmで、横に14個のキーがあったとしたらあと15mmも幅を縮められたと思う。しかし、膝に乗せて打つには、そもそもこの幅から出発してキーの数で割っていくのだろう。モバイルシーンでテーブルがあたることは意外と少ない。椅子さえあれば両手でスムーズにライティングできるかどうかは実はかなりキーボードデバイスにとって重要である。最近はタブレットにキーボードを一体化して2in1とかいって売られているが、使い勝手が悪い。自分が見やすい位置までディスプライを傾斜させられないものが大半なのだ。ディスプレイがキーボードよりも重くなりがちなので、そんな状態になる。そんな物で長時間作業ができるはずもなく、結局はキーボードから取り外してタブレットだけ手で持って見ることが多くなる。そうしている内にキーボードとタブレットは別々の場所にあることになり、いちいち合体することが面倒になる。合体ロボは結局こんなものなのだ。
苦肉の策でディスプレイの背部に脚をつけて倒れないように支えているものが多い。大人気のマイクロソフトSurfaceもその1つだが、ベンチに座りながら両手でテキスト入力できるものにはならないのだ。どんなに高機能であっても、素朴なデジタル文具にかなわない面も多いのだ。

電源をつければすぐに使えるというコンセプトはどのデバイスもクリアしつつある。今はWindouwsでさえ数秒でスタンバイから立ち上がる。ケータイだってもちろんそれができなければ売れない。しかし、ポメラは2秒ほどかかるにも関わらず、不思議にずば抜けて速く感じる。それはなぜだろうか。それは、テキストエディタの他にソフトがほとんどないからかと感じる。ほとんどのデバイスは高機能になり、多くのソフトを動かせる。そのために、かえって目的のソフトとデータにたどり着くのに遠回りする。歯医者に行って、受付をして、名前を呼ばれるまでの数分間、ベンチに座って原稿書きの続きを即座に行い、名前を呼ばれたら間髪入れずに返事をしてすぐに立ち上がって医師のところへ行く。診察が終わったら支払いの間にその続きを少し打つ。こんなことをしながら自宅に帰るまでにけっこう仕事が片づいている。そんな使い方がさくさくとできるのはDM100だからだろう。入力中に言葉の意味を調べるにも、パソコンやケータイであれば、いったんホーム画面にもどり、別なソフトを立ち上げて調べてから、またソフトを切り替えて入力をはじめる。面倒な範囲ではないが、ハードウェアボタン一発で辞典が出てきて、Escボタンで編集に戻れる機敏さはないだろう。

文書は全くの白紙から作っていく場合もあるが、ほとんどの場合は今まで作った文書を再編集して作成する場合も多い。そんな時にポメラは弱い。なので、ポメラで編集した文書は何らかの形でどんどんクライドにあげてしまうのがいいだろう。そうすればいつでもケータイで参照できる。ケータイで参照できれば、ダウンロードしたテキストファイルをもう一度ポメラに戻して編集することもできる。
(Bluetoothでポメラ本体からケータイに転送することは可能だが、その逆はできたりできなかったりする。何が原因か? USBケーブルがあればまちがいなくできるが、、、)

FlashAirCARDを使えばEvernoteにも転送できるが、相変わらずその逆ができない。なので、こいつはデジカメと同じなのである。そう割り切って使えばかなり使える。一度書いた文書を再編集するのではなくて、0から文書をひねり出す時に使えという感じである。

幸いか不幸か、ケータイを誰もが使う時代になった。ポメラも、ネットワークはそちらにお任せという割り切りなのだろう。なので、ケータイとはうまく連動させるべきだ。ケータイ(アンドロイド)にESファイルエクスプローラをインストールし、ポメラにBluetoothで接続してしまえば、ポメラの本体にあるテキストファイルをいきなりクライドサービスに転送することができる。そうすれば、インターネットに接続している全てのコンピュータ等で続きを編集できるようになっている。ケーブルも何もいらない。すごいじゃないか。
更に、ケータイしかない時には、ケータイの貧弱なワープロに貼りつけて、ポメラを外部キーボードにして体裁を整えながら編集ができる。ケータイのワープロソフトは不完全なものなので、後でパソコンで印刷前に再度体裁を整える必要があるが、A4の紙の中にどのように収めていくかは文書を作る場合に重要なので、アバウトに出来るだけでも助かる。テキストエディタだけではなかなか気づけない部分だ。このようにポメラはプラスアルファの機能をちょっとだけ提供している。

もう一つ重要な特徴として、インターネットには接続していないという面がある。今や子ども用のゲーム機でさえインターネットに接続している時代。パソコンに重要な個人情報を入れて持ち運ぶことはできなくなった。しかし、ポメラの本体に入れて持ち運ぶことはポメラにパスワードを設定するかぎり、かなり安全である。個人情報は紙にかかずに、ポメラの本体に入れる。SDカードだと盗まれて引き抜かれた時に読まれる可能性があるが、本体はほぼ不可能だろう。これに進入できるハッカーはいるのだろうか。紙の手帳でさえ盗まれたらアウトだというのに、ポメラは今時すごい奴である。

白黒の液晶は地味に見やすい。屋外でも見やすい。バックライトの照度を自由に変更できるので、室内でももちろん見やすい。照度を上げたからといって、バッテリーもほとんど消耗しない。夜になって視力が下がってくるとテキストの大きさを変更できる。

液晶はタッチパネルではない。なので、ショートカットキーを覚えていく必要があるが、使えば使うほど上達してスムーズに扱えるようになる。逆に言うと、キーボードで全ての操作ができるので、液晶をタッチしたりマウスに手を伸ばしたりする必要が全くない。このテキスト入力の妨害になる要素がないところが結局、秀逸なのである。

最初にけなしてしまったスケジュールソフトだが、これが実は地味にいい。スケジュールソフトは制約が多すぎて自由に記載できない。どうしてもアラームを鳴らしたければその件だけケータイのスケジュールソフトにいれればいいのだ。スケジュールソフトに入れてしまった過去のデータはソフトが変更になる度に苦労してテキストとしてエクスポートしていたが、ポメラのスケジュールは日付のフォルダの中に日々の日誌が自動的にテキストファイルとして保存されている。これらは簡単にパソコンに転送して保存できるし、パソコンに保存できればgrep検索もできる。人生の思い出となる、いい日記帳として活躍してくれるだろう。

とはいえ、改善してほしい面もある。ハードウェアーが優れていても、ソフトの使い方は人それぞれだ。会社がいいものと思って提供しても、ユーザーは人それぞれ使う場面が異なるので、ソフトの選択ができないのは辛い。私は表を扱う事が多いので文字罫線を引くメニューを追加してほしかった。しかし、これはハードウェアーとソフトが一体化してしまっているのでメーカーがよほどの対応をしてくれないかぎりどうしようもない。ユーザーのレベルでは解決しないことだ。
QRコードはアンドロイドユーザーには全く無縁だ。他の機能に割り当てたい(特に2画面編集)ところだが、それもできない。実に残念だ。(今からでも対応してくれない?)

ついでに言うと、Evernoteに転送するのは便利だろうか?
Evernoteはワープロほどの高機能もないし、エディタほどのシンプルさもなく、どうも中途半端で使えない印象を持っている。私はSimplenote派だ。
Evernoteに転送ではなくて、登録した相手(数カ所でもよいので)に即座にメールを送る機能が欲しかった。
Evernoteに投函したい人は自分のEvernoteあてにメールを送れば同じことができる。
自分宛にメールを送れば自分のテキストデータに加工できるし、ポメラから直接メールを送信できるなら使用範囲が明らかに広がっただろう。
少なくとも自分宛にメールを送ることだけでもできれば、例えガラケーを使っていても読めるし、そこからどこにでも転送できるのだ。
CSVファイルの扱いも非常に惜しい。

と、文句も言ってはみたものの、現在はポメラで原稿を書き上げてからパソコンやケータイに転送して加工して使っている日々が続き、これが実に快適で面白い。
購入する前は機能の割に高いなと思った面もあったが、時代に流されずに長く使い続けることができる名機になることは間違いないだろう。購入してまだ1ヶ月にも満たないが、すでにもとをとってしまったほどの勢いで使用できている。これは凄いツールだと久々に感じている。

2014年8月1日金曜日

Dynabook AZ Ubuntu14.04にひっちゃかめっちゃか

何の不自由もなくUbuntu13.04のまま使い続けいていたDynabookAZ。
以前に一度13.10を入れてはみたものの、無線LANがうまく動作しなかったので、結局元にもどして使っていた。

ロングリリース版の14.04が出たので、ここらで再度入れてみようと思い至った。
今まで動作しなかった新しいソフトが動くかもしれない。
今までの不具合が修正されているかもしれない。
ハードウェアーのスペックはもともとなかなか高いので、どうしても期待してしまう。

いつも通り難なくインストール。
ひょっとしたらと思って、何もせず、まずFirefoxでYoutube視聴してみる。
お。少し重いが許容範囲以内で、いきなり音も出て再生。
これはいけると思って、言語サポートやアップデートなどやってみるが、途中でエラーが発生して何度やってもその先進まない。
フラッシュがうまく動くとなると、ブラウザ上でのかなりの作業が可能になるはず。
ブログを更新したり、グーグルドライブを扱ったり、用途は多い。
しかし、日本語化さえできない状況。何とも悔しい。

仕方がなく、元々使っていた13.10に戻す作業を開始。
インストール終了。
ここで、あれこれソフトを入れて設定などした。
日本語化もできる。
ところが、アップデートしようとすると、新しいディストリに変えるように言われる。
今まで新しいディストリにしようとしてもさせてうまくできないことが多かったが、今回だけはスイスイとアップグレード終了。
念願の13.10で無線LANも使える状態。
一応うれしくなって、これで、アップデートして使おうとしたら、またしてもアップグレードを要求される。
あれ? と思いながらもアップグレードに成功して再び14.04に戻ってくる。

まあ、日本語化できて、14.04使えるならいいかと思ったが、途中で色々いじくったせいか、フラッシュは動作しない。おまけにグーグルクローンで文字入力できない。かなり致命的な状況だ。

正直、ここまでに恐ろしく時間を費やしてしまった。
私の目的はこれをいじくることではなくて、これを使って本当に日常の仕事をこなしていくことだ。
ちょっとでも快適になればと思って時間のある時に設定すれば忙しいときに時間を稼げる。
そんな思いでいじったのが、えらい遠回りをしてしまった。
しかも、けっこう頼りにしていたAZ、ほとんど使えなくなってしまった。

後の手段としては今回入れたバージョンよりも古い物を試すこと。
実は今まで12.04をパスしていた。
Unityが嫌いだったからだ。
これはロングリリース版だからアップデートくらいさせてくれるだろうと、改めてイメージをダウンしてインストール。
ああ、このケーブルでつなぐ作業、いったい、何度やっただろうか、、、

インストール直後、ひょっとしたらと思ってFirefoxでYoutubeを視聴してみる。
再生できた。音も出る。
言語サポートでの日本語化、アップデート、その他のソフトの追加も問題なくできる。
一通りの設定を終わらせてソフトを追加できたら、UnityからLXDEに変更。

結局、やったのはダウングレードだったが、結果は大幅なアップグレードだ。
安定して音が出るし、フラッシュは順調に動作している。
操作感も言うことない。
UbuntuOneが入っていないが、不具合も多かったし、最近サービスが終了していたので特に問題ない。

パソコンやNexusとの日常的なデータのやりとりをどうしようか考え中だが、5mmしかはみ出さないUSBクリップにデータをいれておけばどのマシンでも使える。
細かいデータはDropBoxに入れておいて、GoogleChromeからアクセスしてもいいし、グーグルドライブにメモを入れておけば色々な原稿を直接共有できる。
Youtubeは見られても他のフラッシュを必要とするページがやはり見られなかったりと、まだ課題は残るが、テキストベースで操作したいページについてはきちんと表示できているので、問題はないだろう。

AZは持ち運べるワープロ機として十分に重宝していたが、偶然かもしれないが、今回のダウングレードでパソコンに一歩近づいた環境を軽量に持ち運べる状況になってくれたのがうれしい。
今回は自分にとって使えるレベルでなかった14.04だが、数年後には安定して使える状況になってくれていると更にうれしい。



2014年5月12日月曜日

Nexus7にUSBホスト変換アダプタ接続で劇的な拡張性

Nexus7には外部メディアを扱うスロットがない。
内部に32GBあり、とりあえず容量的には不足はない範囲だが、デジカメ等で撮影したデータを物理的につないでコピーする方法がないのは残念である。
特に、マイクロSDカードはぜひつけて欲しかったが、 何でも完璧に揃っているPDAは結局巨大になって使い勝手が悪くなる。おそらくはこの細さと軽さを実現するために割愛したと思われる。

このちょっとした弱点をカバーするのに、サンワサプライのUSBホスト変換アダプタ(SWC2513111)を利用してみた。
 これを使うことで、ネクサス側がパソコン側(ホスト)になり、USB機器を接続できるようになるという目からウロコ的な装置だ。
 選択肢としてはmicroSDカードを扱うためのカードリーダーもあったのだが、こちらはmicroSDカードのみしか扱えないので拡張性が低い。どうせならUSBで繋げられる物を全部つなげられたほうがいいのでこちらを選択した。
 以下、その使い勝手のレポート。

 ・  かなりのUSB機器が動くらしい。マウスやキーボードも動くらしいのだが、どちらもBluetoothで接続できるので、自分としてはやる必要なし。重宝しているのは、USBクリップ、SDカードリーダー、そして何とUSB接続ハードディスク、デジタルカメラやデジタルビデオカメラもUSBで接続してマウントできる。
 そうすると、デジカメで撮影した動画などをNexus7にコピーして、VideoPadで動画編集をすることも可能。できた結果をUSB接続ハードディスクに移動してNexus7の容量を減らすこともできる。何だこれは、ほとんどパソコンじゃないか。すごすぎないか。

・自宅にあるUSB接続DVD-ROMを認識するかと思ったが、できなかった。できれば、DVDのデータを参照したり、DVDビデオを直接見ることもできるようになるのかもしれない。DVDを焼けるようになる気もする。
・ 32GBのmicroSDカード
 →5mmしかはみ出さないUSB接続microSDカードリーダー
  →USBホスト変換アダプタ
 普段は、この3つを合体して持ち歩くようにしている。
 これは、ちょうど、Nexus7で使うUSBクリップの様なものだ。パソコンとの大量のデータの受け渡しも、これが実に快適だ。 カードリーダにストラップをつけておけば、全体をなくさないで済む。
・ 他にも、電源供給源として使えるという裏技がある。例えば、NexusにUSB接続のライトや扇風機をつけることができる。ライトなどは真っ暗闇で動画を撮影したい時は使えるかもしれない。また、他のケータイを充電してあげることもできる。Nexus7のバッテリーはケータイと比べて容量が大きいので、力尽きて困っている隣人のケータイを短時間でも充電させてあげることができる。

2014年4月14日月曜日

Nexus7に導入した秀逸ソフト

Nexus7を使い始めてから半年近くになる。
この、ポケットに入るギリギリの大きさで軽量のタブレットというコンセプトは絶妙だ。
基本的にはスマホと同じアプリが動いているだけなのだろうが、視認性が高いと恐ろしく使い勝手が良くなる。しかも、持ち運びが楽で、片手で持てる。
以下、自分が 2013 Nexus7 simフリー版で愛用しているアプリの一覧。
※有料の表示がないのは全てフリーソフト。

●IPフォン: 050 Plus(月額使用料金有り)
 今まではスカイプ等も使ってきたことがあるが、音質的には多少聞きにくい面もあるが、こんなもんだと思えば十分実用に使える範囲である。050同士が無料になるので、普及するほどこれから得になっていくだろう。このおかげで本当にケータイがいらない。

●スケジュール: ジョルテ
 これ以外の選択肢はいくら探しても見当たらない。これで無料とは素晴らしい。ただ、予定の変更にかかるタップの回数が多いのが残念。昔のPalmと比較するとかわいそうだ。

●連絡先: 標準ソフト
 なかなか使いやすいソフトだ。ただ、昔のPDAと比較すると、項目が多すぎて使いにくい面は否めない。しかし、これはグーグルの連絡先と同期してくれるので、項目を合わせていかなければならないということだろう。 

●TODO・メモ: 見ながらメモ と simpleaf
   見ながらメモは、マルチウィンドウではないアンドロイドの弱点をカバーしてくれる良いソフトだ。ただ、書き込めるテキスト量が少なかったり、余計なスペースが入ってくるのがやや残念。

 simpleafは手書きメモソフトの中では最強だと思う。見ながらメモと同様に、他のソフトの情報を参照しながら画面いっぱいにメモを書くことができる。また、逆に、オーバーレイを使うとsimpleafのメモを見ながら、他のソフトを操作できる。これとジョルテを組み合わせると、自由度の高いスケジューリングやTODOを作ることができる。また、スクリーンショットの併用すると、画面に書き込んだ手書きメモを画像ファイルとして保存できる。それをメールに添付することもできる。

 ●テキストエディタ: Jotaテキストエディタ
 相変わらず最高のエディタで、否のつけどころがない。これに慣れると、パソコンのエディタでさえ使いにくく感じてしまう。

●メール: gmail と 標準のメール
 gmailは使い勝手が良い。ただ、未読がたまった時に未読を一括して既読にする機能がほしい。
 標準のメールには、050Plusを申し込んだ時についてきたOCNのメールを登録している。時々、ケータイのキャリアによってはgmailがはじかれたりするので、予備のメールがあるのはありがたい。しかし、このソフト、一度作ったアカウントの情報を変更することができない。変更ができないので、通知をオフにして、新たにアカウントを作るという状態だ。ありえない。どうなっているんだ?

●ブラウザ: chrome と Boat Browser と FireFox Beta
 ブラウザはchromeがパソコンとブックマークを同期してくれるので愛用している。何か調べたい時はいつもこのソフトだ。
 Boat Browserもよいブラウザだが、申し訳ないのだが、天気予報専用アプリにさせていただいている。こんな使い方なら、もっと軽量なソフトでも良いかもしれないが、Nexusは重さを感じない。
 ForeFoxはフラッシュが動くので、ブラウザ上でなければ動作できないワードプレスなどを使用してブログの更新や変更をするのに役に立っている。

●ワープロ・表計算: Kingsoftoffice(有料) と QuickOffice と AndrOpenOffice
 Kingsoftofficeは使い心地が良く、ワードの文書もほとんど崩れることなく表示してくれる良い有料ソフトだ。しかし、今のところ全角スペースが全角扱いにならないので、レイアウトが思ったように整えられない。非常に残念だ。
 QuickOfficeは無料のオフィスで、秀逸だと感じる。ドロップボックスとの連携が弱くて、自分にはあまり使いこなすことができないが、注目しているのは、ワープの罫線の表を結合できるところだ。また、プレゼンテーションソフトもプレゼンするだけでなく、フローチャートなどの図やポスター等をつくるソフトとしても使える。
 AndrOpenOfficeはバージョンアップを繰り返し、最近になってマウスモードが使えるようになった。これによって、ドラッグなのか、フリックなのかの使い分けができるようになり、実用性が飛躍的にアップしている。Bluetoothでキーボードとマウスを使い、マウスモードで操作すると、ほとんどパソコンと同様のオフィスが使えるようになる。複数の文書を扱うことができないが、他のオフィスソフトと切り替えながら使えば重宝する。

 ●辞書: Weblio
  今までオンライン辞書は嫌いだったが、Nexusがネットにつながっていないことはほぼないので、考えが変わった。オンラインでなければ難しい非常に膨大な内容の辞書を提供してくれる。ログインしておくと、紙の辞書に記をつけるかのように自分が何を調べたかの履歴を見ることもできる。

 ●ライト: カラーライトHD
 Nexusは背面のライトはないが、液晶を利用して非常に明るいライトを作ることができる。夜中にトイレに行く時にも便利だ。

●テザリング: テザリングON/OFF
 イーモバイルのポケットWifiのテザリングボタンはエラーになることが非常に多かったが、このボタンが裏切ったことはない。おかげで、Nexusは優秀なポケットWifiになる。

 ●ファイラー: ESファイルエクスプローラー
 パソコンでもこれだけありがたい機能のついたファイラーはないだろう。パソコンでもファイラーから直接クラウド上のファイルを扱いたいものである。

●クラウドサービス: DroopBox
 できれば、全てのファイルを本体に入れて、クラウド上と同期して欲しいのだが、あいにく一部のファイルにスターをつけて管理することになっている。しかし、常時ネットとつながっているNexusでは不便を感じないで済む。

●音楽の聞き取り: Audipo
 昔、カセットテープにカウンターを表示させて音楽の聞き取りをしていた。それと同様以上のことがこのソフトでできる。曲のスライダーが何行にも分かれていて長いので、曲の一部を何度も聞き返すことが可能だ。

●画像ビューア: Quick Pic
 画像を見る時には結局このソフトが一番良かった。一覧を見ながら複数選択して削除や移動などファイル操作もさせてくれる。画像の回転やクロップができる。更に編集する時は他のソフトにとばせる。スライドショーにはエフェクトもかかる。

●画像編集: Snapseed
 非常に扱いやすい、画像の補正ができるソフトだ。画像を上下左右にフリックすることでメニューを選択したりエフェクトの量を加減できたりできる。できあがりは、パソコンのソフトを使ってもなかなかできない良い仕上がりになる。

●PDFをJPEGに変換: PDF2Image with MuPDF
 PDFのままで閲覧はできるが、あの資料はPDFで、あの資料はJPEGでと混在させると面倒なことがある。また、PDFのままだと、自分の資料に素材として貼り付けることができない。JPEGとして変換することができれば、必要な部分を上記のソフトでクロップしてワープロソフトの素材として貼ることができるので、あれば使える。

●VideoPad Master's Edition(有料)
 これがあれば、動画編集はひと通りできる。ソフトとしてはWindowsXPに添付していたムービーメーカーに近いが、こちらはハイビジョンまで編集可能である。最近ありがちな、データをウェブ上に上げて勝手に編集してお金をとるという残念なソフトではなく、レンダリングもNexusにさせる硬派なソフトだ。だから、編集作業だけ空き時間に行って作業内容だけ保存し、レンダリングは充電しながら寝る前などにさせるといい。できあがりを見ると、パソコンで編集した動画と遜色なく、シーンとシーンをつなぐエフェクトも美しい。今のところ、まともな動画編集ができる唯一のソフトだろう。
  機能制限があり、広告がつく無料版を使うこともできる。気に入ったら購入すべきだが、無料版をアップグレードすると、内容はVideoPad Master's Editionになるが、表示は「Free Edition」と書いたままなので、ちょっと残念になる。だから、VideoPad Master's Editionを改めて購入するべきだ。

●AndroVid Pro(有料)
 こちらは動画のカット編集や動画から静止画を掴むソフト。特に動画のカット編集では画像の劣化がないのが良い。上記のソフトで編集する前に大雑把にカットしておくのにいい。Avidemuxというソフトに似ているかも。

●スケッチ: Autodesk Sketchbook Pro(有料)
 これだけのタブレットであれば、やはり、高級感のある絵を描いてみたい。
 このソフトはカメラで写した画像等を背景にして輪郭線をなぞり、複数のレイヤーを重ねながら色を塗り重ねて自分でも驚くほど美しい絵を描けてしまうというソフト。使いやすいペンが一本あれば、延々と絵を描いていられる。下手なゲームで遊ぶよりも楽しい。

●ニュース: SmartNews と 聴く!ニュース
 通勤電車の中で読むならSmartNews。移動中にヘッドホンで聴くなら「聴く!ニュース」という感じだろうか。これで、新聞もテレビもいらない。

●USB外部メディア用ファイラー: Nexus Media Importer
 このソフトが優秀という訳ではないが、サンワサプライから発売されているUSBホスト変換アダプタSWC2513111は必ず購入すべきだ。このアダプタのおかげで、Nexus7にUSB端子ができ、USBで動かすかなりの周辺機器が利用できるようになる。一番利用するのはカードリーダーやUSBクリップ、USB接続ハードディスク等だろう。これらのファイルを扱うのにこのソフトが必須になる。これで、外部端子を持たないNexus7の弱点をカバーできる。Nexusのデータをパソコンに移さなくても、外付ハードを直接つないでできるのだから、すごい時代になったものだ。マウスやキーボードも動くようだが、USB接続の自宅の外付DVDは動作しなかった。

●プリンタとスキャナー: iPrint&Scan
 自宅ではブラザーのプリンタを使用している。ネクサス側からスキャナを動かして直接ネクサスに画像を転送したり、ネクサスからの印刷が可能になる。ネクサスからドロップボックスにデータを入れて、プリンタからドロップボックスのデータを読みに行って印刷することもできる。いよいよ、パソコンとはお別れする時期が近づいてきたようだ。さようならマイクロソフト。私たちはビルゲイツに献金し続けてしまったようだ。

●ゲーム: ???
 あえて何がいいとは書かない。強いて言うなら全て良いはずだ。これだけ条件の良いゲーム機がある訳がない。視認性が高い、持ちやすい、軽い、バッテリーが長持ち、音がいい。ちなみに、私はあいかわらずSuperGNESでスーファミのソフトを動作させてしまう。スーパーボンブリスのパズルモードは今やっても難解で面白い。また、敢えてJohn NESでパックマンをして見せ、そのシンプルな面白さを子どもたちに教えている。John GBCを入れて、あえて、モノクロゲームを楽しむこともある。このサイズ、フルカラーデバイスで、ゲームボーイ初期のモノクロゲームを大画面で楽しむのは、内容以上の面白さがある。


2014年1月19日日曜日

Dynabook Ubuntu AZとNexus7を連携させる

Nexus7と一緒に持ち歩いて相性のいいマシンはなんだろう。
そもそもNexus7でほとんどのことができてしまうので、他のマシンを持ち歩くことはかなり少なくなってしまったが、それでも、やはりNexusではやりきれないことも多い。
例えば、自分の場合は職場のホームページ(ブログ)の更新をするにはワードプレスを用いる。
NexusではPuffinを使えば何とかワードプレスの写真をアップロードして文章を入力するに至るが、スクロールしたり、改行したりする作業が何ともやりにくい。
この作業はヒューレットパッカードのネットブックを使ってもなかなか軽快に作業できない。
そうなるとデスクトップパソコンにしがみつくしかないのだが、意外にもこの難しめの作業をDynabook Ubuntu AZが比較的快適にこなしてくれるのだ。

グーグルクローンを起動させて、ワードプレスを使用すると、デスクトップパソコンとほとんど遜色なく作業をしてくれる。

また、やはりリブレオフィスの全ての機能を使うことができて、レイアウトの乱れが後で全くないのはいい。

GIMPで写真の加工をしたり、geditで長文やプログラムを書いたりするのも、Nexusより優れている。

大きくて打ちやすいキーボード。なかなか長持ちするバッテリー。そこそこ速い動作。
Nexusを使ってみた後ではもっさりして使えないかと思ったが、逆に改めて良さを感じている。

そこで、次のようにNexusと連携させてみた。

1 Nexusに「テザリングON/OFF」をインストールする。
 そうすると、ポケットWifiの様にボタン一つでテザリングできるようになって便利。

2 Dynabook Ubuntu AZでNexusのWifiに入る。
 自分は普段はドロップボックスに必要なファイルを入れているが、AZではドロップボックスのソフトは動作しない。そこで、AZではUbuntu oneが使用できるように準備しておく。

3 Nexus上から編集したいファイル(主にオフィス系ファイル)をESファイルエクスプローラーで選ぶ。このファイラーでドロップボックス上のファイルを読みに行って、Ubuntu oneに貼り付ける。※ESファイルエクスプローラーでこの二つのクラウドサービスを予め登録しておく。

4 AZにはコピーされた内容が反映されているので、そのまま編集して上書きしたり、別名保存する。

5 編集が終わったら、NexusのESファイルエクスプローラーで、先ほどの逆(Ubuntu oneからドロップボックスへ)を行う。

これらの作業はAZのブラウザを使ってドロップボックスにアクセスすれば同様のことができるのだが、ブラウザ経由でのファイルのダウンロードとアップロードが何とももっさりしていて使いにくく感じていた。
上記のやりかただと、よく使うNexusで編集したいファイルを選べるので比較的作業がスムーズに感じた。
 自宅や職場にいる場合は、自分のデスクトップのパソコンの電源をつけた状態にし、ドロップボックスのフォルダそのものを共有にしておけば、Dynabook Ubuntu AZからはLANのファイルに自由に入れるので、ドロップボックスを使えているようなものだ。
 Nexusは常時ネットに繋がっているので、ドロップボックスにファイルを転送してしまえばファイルのやりとりは問題ない。
 他にも、ありがたいことに、二つのマシンをケーブルに繋いでしまえば、Nexusは丸ごとマウントされるので、大きなサイズのデータのやりとりにも困ることはない。
 Dynabook Ubuntu AZについているSDカードリーダーにもアクセスできるので、デジカメで撮った写真や動画などをNexusに転送するのもスムーズである。そしてついでにAZはNexusの予備バッテリーにもなる。

 作業していて一番快適だったのは、Nexusのカメラで書類をスキャンしておいて、出かけた先でそれを参照しながらAZでリブレオフィスを使用することだ。本当に書類をパラパラめくるかのように、スキャン資料を見ながら文書を打ち込めることは本当にありがたい。Nexusの高解像度の画面が実現してくれたことだろう。
 また、AZでできた書類を印刷してそれを参照しながら作業したい時も、印刷する代わりにUbuntu oneに保存してしまえば(PDFファイルにすると更にきれい)、それをNexusで参照しながらAZで新たに作業ができる。まるで、Nexusが擬似的な紙になってくれるのだ。

 ネットワークに強く、マルチメディアをスムーズに扱えるNexusと、地味にOffice系のソフトが手堅く動作してくれるこの二つのマシンの組み合わせは、今後、かなりやみつきになるだろう。

2014年1月11日土曜日

Nexus7でワードプロセッサー

機能制限のないきちんとしたワープロを300gで持ち歩けたらすごいに違いない。
現在、Androidでは無料でAndroOpenOfficeが提供されており、これに注目している人はきっと多いだろう。
PDAでワープロを扱ったことがある人なら、パソコンに移動した時に崩れているレイアウトにがっかりした経験を少なからず持っているはずだ。
パソコンで苦労して整えた書類やエクセルの関数などをPDAで編集して台無しにしてしまう喪失感はモバイル意欲を減退させる。
しかし、ケータイの小さな画面ではとても表示しきれなかった、この機能制限のないワープロ「AndroOpenOffice」を、Nexus7の高画質液晶で快適に使用できるのだろうか。
結果的に言うと、まだ実用段階ではないが、部分的に使うことができると言える。
まず第一に、メニューの表示はパソコンと同様であるために、指で操作してもタップしきれる範囲でない。
そのために、ペンも使ってみたが、最近の液晶は感圧式では無いので、ペン先が太く、緻密な作業ができず、ほとんどのメニューの実行はかなり難しい。
また、突然終了することもまだ多く、安定して使い続けることができない。
ひょっとしたらと思って、Bluetoothのマウスを接続してみると、タブレットに矢印が登場。(常時表示されるとは、知らなかった。)
これで、メニューについてはパソコンと同様に操作できるようになった。
喜び勇んで、罫線を引いてみると、おや、何も描画されていない。
しかし、何かオブジェクトがありそうなので、色々触ってみると、どうやら透明な罫線を引いた様で、表のプロパティーを何とか表示させて後から線を太くすると、表示されることがわかった。
なぜ、デフォルトで透明な罫線を引くことになるのか。
よくわからないが、一応、罫線が引けた。
喜んで操作を続けると、突然終了。。。
マウスなしでは操作できないモバイルワープロ。
そして落ちる。
喉から手が出るほど使いたいソフトだが、今はこれが限界の様だ。
使用用途としては、落ちるまえに、odtファイルをdocファイルに変換したり、pdfファイルにエクスポートすると、普段使用しているファイルを、他のソフトで編集したり、レイアウトの崩れなく読めたりするので、そこをうまく活かすべきだろう。今までは、その作業をわざわざパソコンを立ち上げて変換していたので、それが単体で同等のレベルでできるようになっただけでも、一歩前進である。
タブレット上で、クイックオフィスとグーグルドライブはとても似ているが同じソフトではなく、クイックオフィスの方が機能が上だ。グーグルドライブというソフトにワープロと表計算の機能がついているが、こちらは貧弱バージョンということを念頭に入れておく。
クイックオフィスは無料でありながら、機能が豊富で、罫線の表の結合までできるようになったので、現在は単体では最も優秀だと感じている。だが、ファイルの保存場所は基本的にグーグルドライブで、Dropboxには対応していない。自分がパソコン側で使用する時は、ubuntuなので、グーグルドライブにアクセスするにはブラウザ経由でしか連携できない。ブラウザ側のワードはクイックオフィスよりも機能が貧弱の様で、まともに使えない。
そこで、クイックオフィスを使用するときに、タブレット側で新規作成の場合は、一旦タブレットの本体のどこかに保存してから、「共有」ボタンを押して、ドロップボックスの任意のフォルダーにも送るようにする。(この場合、拡張子はdocxとなり、docやodtは選べないようだ。)
次から編集する時や、すでに作られた文書を編集する時は、ドロップボックスのソフトを開いてそこからクイックオフィスで編集するようにすると、
タブレットでクイックオフィス←ドロップボックス→パソコンでリブレオフィス
という連携ができるようになり、ubuntu側ではドロップボックスを使って、クイックオフィスで作成した文書をリブレオフィスで機能制限なく編集することができる。
クイックオフィスで新規作成した文書のページレイアウトは余白が大きかったり、A4でなかったり、フォント情報がよくわからなかったりする。
だから、リブレオフィスでよく使用するテンプレートをubuntuのリブレオフィスで作成してネクサスのメモリーの中に数種類入れておけば、いつも使っている書式を読みこみながら起動させることができる。
編集したら、本体に別名で保存し、その共有をドロップボックスの任意の場所に投げ込めば良い。
次からはドロップボックスから編集したり、パソコン側から自由に編集し続けることができる。
そんな訳で、まだちょっとした手間はかかるものの、手のひらワードプロセッサが実用段階に来たかと思う。Nexus単体しかない時でも、何とかワープロの使用にたどり着きそうだ。