2013年11月27日水曜日

Nexusのサイズ

Nexus7を購入する前に、最も考えたのがそのサイズだ。
縦は200mm、横114mmという、ケータイでもなくタブレットでもないサイズ。
ケータイの様に持ち歩き、パソコンの様に使うとかいわれたNetWalkerではかなり残念な思いをした。
結局、ケータイの様にも使えず、パソコンの様にも使えない、帯に長く、タスキに短いというケースだった。
NetWalkerは結局、NetWalkerの様に使う状況にしかならず、ケータイもパソコンも必要になった。
Nexusはケータイとパソコンの両方の能力を発揮してどちらにも使えるマルチタイプになるのだろうか。

まずは、ケータイの様に常時持ち歩くためには鞄に入れたり、手に持つだけではなくて、一時的にであってもポケットに入らなくてはならない。
2013年版Nexusは幅が更に狭くなって114mmまで削っている。
購入する前には差金で長さをイメージして自宅にある自分のあらゆるポケットの幅を測ってみた。
驚いたことに、ジーンズの後ろポケットにも入る幅である。
なるべく手で持つこととしても、両手で何かを作業しなければならない時に一時的にポケットには入るようだ。
また、重さも通信機能を持ったNexusがほぼ300g。
かなり初期のザウルスがこの重量だったので、これもギリギリ合格点。
ポケットに入れて持ち運ぶ端末としては恐らく最大のサイズだろう。
そして、薄さが9mm以下。
いつかポケットに入れて割ってしまうのではないかと思ったが、実際に購入してみると、この本体は柔軟性があって、ねじってみると意外にも、ぐにゅっとねじれてしまうことがわかった。
この柔軟性のおかげでおそらくはそう簡単には割れたりはしないのだろう。
実際に使用してみると、冬期は特にポケットのついたコートを使用している。少しだけはみ出すことが多いが、ポケットにはなんとか入ってくれるのがありがたい。
どうやらギリギリのウェアラブルコンピュータのようだが、実際に動くソフトはスマホと同じアプリ。
ケータイよりも苦労して持ち運んで、パソコンのソフトが使えるわけではなく、実際に動くのはスマホと同じアプリである。ここがNetWalkerとは異なる。Nexusを持ち運ぶアドバンテージは何なのか。

使用してすぐに感激したことは、この驚くべき視認性だ。
今まで、A4で作成したワード文書やPDFファイルを参照する時にはスクロールは必ず必要で、動作ももっさりしていた。
だから、重要な書類は必ず紙でプリントアウトしないと仕事ではとても使えるレベルではなかった。
しかし、このNexusでは、CPUの速さと、デスクトップPCと同様の解像度のディスプレイのおかげで、ちょうど縦長に持った時にA4の文書がスクロールなしで、素早く、すっぽりそのまま表示される。
それも米粒のように小さな文字で表示されているわけではなく、十分に読めるサイズだ。
コントラストもはっきりしているので非常に見やすい。
紙の書類を持ち歩かないようにしようと思ったことは今まで何度もあったが、それを補うほどのマシンが存在しなくて、今までは難しかった。
しかし、ついに、紙の視認性を超えた道具が現れたのではないかと、人類の歴史に照らし合わせて思うほどだ。
Nexus7は単にケータイ、パソコンと比べるだけでなく、人類が長く使用してきた紙を超えた存在なのかと感じさせる。

この、高速なCPUと、大きく緻密な解像度のディスプレイを使用することで、スマホと同じアプリしか使えなかったとしても、まるで別な物の様に使い勝手が良くなっている。
スマホでのワープロや表計算はほとんど使用していなかったが、今はかなりの頻度で実用レベルになっている。
ネットの情報も驚くほどわかりやすく目にとびこんでくる。ケータイは本当に使わなくなり、パソコンは、パソコンでしかできないことをする時のみ使用しているほどだ。

Nexusについているカメラはネット上ではあまり評判が良くないようだが、PDAについている記録用カメラとしては充分な性能で、特に、接写が問題なく、非常に綺麗に撮れるので、自分にとって夢のような状況が生まれている。
それは、A4ファイルの書類をカメラでスキャンして、それをそのままそのマシンで持ち歩くということだ。
今までのマシンでも同様のことは可能ではあったが、解像度が低かったり、接写モードが貧弱でボヤケてしまったり、写真を表示するのに時間がかかったりで、なかなか使えなかった。一時的に使ってみたiPadでもできたが、あちらはポケットには入らないので、紙を持ち運ぶほうが楽。
このマシンでは全てクリアしたのだ。

写真ファイルを見ながら、「見ながらメモ」に気づいたことをメモしていると、このソフトには重要な内容が詰まっていく。
他のワープロソフト等を使用する時にこの見ながらメモを参照して更に新しい書類を作成していく。
電車の通勤時やちょっとした待ち時間にも書類に目を通す時間ができる。
ワープロソフトで作成した文書はリアルタイムでドロップボックスに保存されている。
職場のパソコンを立ち上げて、目的のファイルを立ち上げると後は一部の体裁を整えればほぼ書類は完成する。
自宅にあるヒューレットパッカードのプリンタでは直接印刷もできる。
初期のザウルスがパソコンに頼らずに、赤外線通信等で直接プリンタを動かして印刷できていた。あの頃の古き良き時代のPDAマシンが、最先端の技術を結集して蘇ったかのようだ。
「ライバルは紙とペン」と称して紙とペンよりも長い時代を生きられなかったPalmが成し遂げられなかった目標を、Nexus7は達成できるのかもしれないと、うれしい気分でいる。

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